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iPhoneやiPadがかたくなにシングルタスクなわけ

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iPhoneやiPadがどうしてもシングルタスクな理由 | ハチヨン dialog

http://84dialog.blogspot.com/2010/01/iphoneipad.html

iPhoneやiPadがかたくなにシングルタスクなわけは...単に、見た目をカッコよくしたいから。シングルタスクにしないと、サクサクぬるぬる動く感じがでないから...だと思います。

iPhoneのタッチパネルの反応速度や描画タイミングは他のタッチパネルデバイスよりずっとずっと速くキビキビとカッコヨク動きます。描画のタイミングも異常に速いです。ぬるぬる動きます。FOMAケータイなどはiPhoneよりいいCPU使ってるんですけど、動きがチンタラしております。Androidもがんばってますけど、やっぱりiPhoneに比べると描画のタイミングが遅いです。FOMAもAndroidもマルチタスクですし、他のタスクの面倒をよく見る子だからだと思います。さらに、FOMAは設計思想が大人の事情入りまくりなので、タッチパネルのドライバがOSに通知するタイミングがクソ遅い上に、大人の事情で入ったアプリたちに描画させるのが、さらに遅いせいもありますが。

iPhoneOSはCPUが他のタスクの面倒を見ない代わりにカッコよさにパワーを注いでいるといえばわかりやすいです。

シングルタスクにすると描画タイミングが早くなり動作もサクサクしてカッコよく動きます。ゲーム機がいい例です。たとえば、Nintendo DSなんてCPUが66MHzのARM9のくせにパソコンより派手なGUIがサクサク動くうえに、パソコンよりも電池がずっと持ちます。

「見た目悪くなるくらいならシングルタスクにする」というのはApple製品ではよくある気がします。いい例が、旧MacOS(=MacOSXより前のMac)やNewtonなどもバックグラウンドタスクを犠牲にしてでも描画やUIにリソースを回していました。旧MacOS(※)はどんなに処理が重くても、マウスの読取と、ウインドウ枠の描画はぜったい最優先してましたよね。OSが死んでもマウスは生きている変なOSでした。(それは、シングルタスクとかどーかとか以前の設計ですけど。)

Appleの昔からの「見た目9割!」の思想は嫌いじゃないです。





※旧MacOSはマルチタスクっぽいですけど、シングルタスク・マルチスレッドOSで、フォアグランドのアプリがアイドルイベントを取得したとき、他のスレッドの面倒みてあげないと、他のことをやってくれない真っ直ぐ直進アスペルガーな子です。

※Androidに関しては、Linuxの上のDarvikで動くからオーバーヘッドがあると思います。設計思想としては、美しいですけど、見た目が悪くなるのはかわいそう。

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