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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

プロとアマの境界:リクエストに応えられること

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 このお題は投稿せずにはいられない。おるたなトーク「プロとアマチュアの違い カメラマン編」

 筆者はカメラに関してはアマチュア・・と名のるのもはばかられるほど、まだまだ初心者の域だと思っている。2年前に自分のカメラ(ミラーレス一眼)を初めて購入し、それまでカメラはコンデジでシャッターを押すだけだったのに「絞り」とか分かるようになって撮影が面白くなってきた。もちろんフィルムカメラなど使ったことはない。フィルム時代からカメラをやっている人には「私はデジカメゆとり世代なものですから(何も知らなくて)」とよくネタにしている。

 最初に買ったカメラのご縁でオリンパスの写真コミュニティ「FotoPus」や写真教室「デジタルカレッジ」でカメラのあれこれを教わるようになった。プロカメラマンさんがコミュの管理人をしてくれていたり、教室では講師になってくれていたりする。本当にいろんなことを日々教わっている。

 そんな筆者から見るとプロのカメラマンはもう!なんていうか!ネ申!である。

 例えば「鞄にカメラを入れるときはどんな向きで入れたらいいんでしょうね?」なんて質問したことがあった。「そんなの、好きな向きで入れればいい」って笑われるかと思ったが、「マウントに力がかからないようにするのが大事です」と教えてくれた。

 窓際でカフェラテを撮してみたときは泡がやたらテカテカ明るくて白トビしているかのようだった。露出を下げようかと思ったが、「光がカメラに反射しているから撮す位置を変えてみるといいです」と教えてくれた。

 最近ではイベントで登壇者を撮影する時の設定について独り言のように悩んでいたら「その場所では基本はシャッタースピード125、絞り5.6、ISO800で」と教えてくれて(もうこれは「お告げ」!)、先のOOW投稿のようなものが撮れるようになった。教わったときは「M」で撮ること自体に衝撃というか不安を覚えていたりしたのだが。

 ・・・こういう話は枚挙に暇がない。

 どれもこれも絶対に思い浮かばない視点からの意外かつ貴重なアドバイス。本当にすごいと尊敬しきり。いったい何度、目からうろこを落としたことか。ぼろんぼろん。

 ただしプロかアマチュアの境界はスキルや経験だけではないと思っている。アマチュアにも詳しい人はいるだろうし、驚くような素晴らしい作品を撮る方もいる。

 筆者が思うのは「リクエストに応じられること」。誰かから「○○を撮ってください」と依頼され、必要に応じた準備や対処をして撮影し、最終的には対価を得る。これができること。報酬があるからこそ、「うまく撮れたらラッキー」ではだめで、どんな状況でも一定のクオリティを満たせないとならない。できない場合は理由を説明できる。アマチュアはお金や時間など気にせず自分の好きなものをとことん追求する。それでいい。

 これって別にカメラに限った話ではない。筆者は新人研修で「お金をもらうのがプロです」と教わった。当時はシステムエンジニアだったけど、カメラマンなら発注があり、何らかの形で納品し、対価が支払われる。これが仕事であり、お金を得るのがプロだと常々考えている。それが写真だろうと、文章だろうと。・・まあ、カネで片付けてしまうと身も蓋もないのだけど。

 あとどうでもいい話だけど、写真が上手な人たちのすごいところ。

 構えが違う。たまにしかカメラを持たない人は持ち方がぎこちなかったりするが、毎日のようにカメラを持つ人は握り方からして違う。がっちり。ぎりっ。まるで銃を構えるように持つ人も。「shoot」とはよく言ったものだ。

 レンズ交換が見えないほど早い。前にカメラ売場でカメラの相談をしたら、やたらいろんなレンズを試させてくれる店員さんがいた。片手でパッと、どう交換したのか全く見えず(筆者なんてレンズを外すのも着けるのも両手を使い、カメラを平らな場所におかなとできない)。きっと人生で食べたパンの数よりもレンズ交換の回数の方がはるかに多いに違いない。話を聞くと、実はその店員さんはプロカメラマンさんで、週末だけ売場応援しているのだとか。

 光が見える。今いる場所にどのくらいの光がどの方向から入っていて、どのくらいの設定で撮ればいいのか数字で分かっている。まるで露出計ビルトインな目。

 そんなこんなで。カメラマンさんたちをリスペクトしてやまない今日このごろ。

 おまけ。取材の帰り道にこんなん撮った(´▽`)ノ

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