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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

デジタルフォトフレームの魔法

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 デジタルフォトフレームというと「あるといいだろうなあ」と思っていたものの、「お子さんのいる家庭向けかなあ」などと縁遠い存在だと思っていた。ところが天のお恵みでデジタルフォトフレームをもらい、卓上に飾るようになった。

自然史博物館にて まず最初にしたのは写真の選択とコピー。これがけっこう大変だった。ストックしていた写真は2000年あたりからあり、改めて見返すと自分が目にした21世紀をまるまる回顧するかのようだった。古いフォルダで埋もれていたものも多く、こうやって掘り返すのも大事だなと思った。次に補正。すでに補正されたものもあるが、たいていはWebサイト用にサイズ縮小されている。デジタルフォトフレームに移すなら小さくする必要はない(よね?)。補正が必要な写真は補正しなおし、解像度はそのままのファイルにした。

 選んだ写真は200枚強、データは約150MB。9割以上が風景、残りは気に入った絵画。人間が写っているのはほんの数枚。ランダムで表示すると、過去に訪問した場所やその時の記憶が蘇ってきて面白い。驚いたのは、写真がすごくかっこよく見えてしまうこと。こんなに撮影がうまかったっけ?なんて錯覚してしまった(んなハズはない)。ちゃんと額に納まっているせい?

 写真を見る機会が増え、「どうしたらもっといい写真が撮れるだろうか?」、「そもそもいい写真って?」などと写真のことを考えるようになった。普段からコンパクトデジカメでしか撮影しないのだが、先日桜の写真を撮影したとき「その枝じゃなくて、こっちの枝にピントを合わせたい」と思うことがあり、初めて手動のピント合わせへの欲求を覚えた。最近女性向けの一眼デジカメが登場していることもあり、なんか心揺れる今日このごろ。

森の中 デジタルフォトフレームは思い出をよみがえらせ、素人の写真をかっこよく見せ、そしてちゃんとしたデジカメを欲しくさせてしまう魔力を持っているらしい。いいデジカメを買わせようとするなら、デジタルフォトフレームを使わせるのはかなり効果ありかもなんて思った。

 余談だが写真と同時に撮影日を表示するモードにしたら、昼間の写真なのに夜の時間になっていたりするのもあった。海外で撮影したのに日本時間のままにしていたのだ。日本時間だと割り切ればいいかもしれないが、ちょっとかっこわるい。デジカメの日付と時間は正確に現地の時間に合わせるようにしようと思った。あと卓上に飾っているため、「仕事はかどっている?」「そろそろ休憩したら?」なんて文字を表示させてみると面白いかも、なんて考えている。

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