ドイツを脱原発に導いた映画『第4の革命』
ドイツを脱原発に導いたという映画『第4の革命』を観ました。
自然エネルギーによる"革命"は遠い未来の話ではなく、すでに現実になっているのだという強いポジティブなメッセージが溢れる内容で、実用レベルの様々な再生可能エネルギー技術が総覧的に紹介されています。
たとえば太陽光発電。一言で太陽光と言っても、集光型太陽光発電や人工水晶を使ったガラス型太陽電池など、実用性を追求したラインナップが揃ってきており、単純な発電効率やコストで競争する段階は終わったと言えます。
また、自然エネルギーと言えば太陽光発電以外には風力発電や地熱発電といったところが主に挙げられますが、マイクロ水力発電や木質バイオマス利用などは日本の環境条件にフィットしたエネルギー利用システムだと思うので、補足しておきたいところです。
そして何と言っても重要なのは、エネルギーを使わないことです。いくら新しい発電システムを開発したところで、エネルギー使用量が増えていってしまうのは本末転倒でしょう。パッシブハウスや小規模分散型発電による温熱供給など、潜熱利用の観点からもソリューション化が進められています。
私も学生時代は、CCSなど二酸化炭素を固定する技術をテーマにしていた研究室に所属していました。でも、二酸化炭素を固定しても何も新しい産業を生み出さない、むしろ特定の政治的駆け引きのために二酸化炭素がスケープゴートとされていると気づいてからは、これらの研究から距離を置いた経験もあります。
自然エネルギーへのシフトは着実に進んでいますが、それ以上に変わらなければいけないのは我々のライフスタイルです。多くの電力を顔の見えない大企業に依存する、そんなリスクを最も痛感したのが日本でしょう。変えましょう、あなたの暮らしを。
当エントリに関連する過去エントリは以下のとおり。
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