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日本を環境立国にするために、ITベンチャーを飛び出して起業しました。

外憂するために、内患を排除する

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当社は「日本を環境立国として、世界のお手本とする」ために事業を行なっているグローバル志向の会社です。地域活性化などを行なっているために、よくローカル志向の会社だと思われる方も多いのですが、世界に売れる=外貨を稼げる日本の商品をつくっているプロセスが地域活性化となります。


地球温暖化問題の本質はエネルギー問題であって、日本の経済状況が悪くなってきているのは、このエネルギーにかかるコストがどんどん高くなっていることが大きな原因の一つとなっています。10年間で4倍強、約18兆円も増大しているエネルギーコストが世界のヘッジファンドなどに流れて、金融バブルに一役買ったという因果関係となっています。


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このような状況であれば、火力発電のコストは20円/KWhを超えます。原子力に至ってはそれ以上のコストがかかります。太陽光発電をはじめとした代替エネルギーはすでにコスト面でも、これら現状のエネルギーコストに競争力を持ち始めているのです。


エネルギー問題は日本の内患の一端でしかないのですが、これら日本の社会問題の多くの分野を解決できる鍵が、国土の約70%を占める森林の活用にかかっています。つまり、木質バイオマスとしてのエネルギー利用をボトムラインとして、建材や技術供与という形での外貨を稼げる日本商品を生み出す産業は林業が最有力候補となります。


国内産業で唯一、昭和時代の商習慣が残ってしまっている林業に対して、最先端のビジネスモデルを構築することでイノベーションが起こります。そういった現場に対して、今後の日本を背負うであろう若者にどんどん入っていってもらい、希望の種を蒔いていってもらいたいと考えています。


そこで雇用を下支えしながら、自然資源を持続可能な形で利用する日本というブランドをつくっていくことで、国際的な立場が再び明確になると考えています。それこそが、株式会社エコブランドの使命です。


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