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日本を環境立国にするために、ITベンチャーを飛び出して起業しました。

コマーシャルの新しい形

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最近、ほとんどテレビを観ないのでコマーシャルなども分からないのですが、インタラクティブメディアの発達によって様々なスタイルのCMがつくられているようです。テレビでの一瞬の告知よりも、YouTubeなどでのクチコミを狙ったクリエイティブこそが、CMの醍醐味といえる風潮になってきています。


オランダのビール会社ハイネケンでは、イタリアにおけるプロモーションで熱狂的なACミランのサポータ1,000人を騙したCMをつくりました。対レアル・マドリード戦という重要な試合当日に、恋人や上司、教授から退屈なコンサートに招待されてしまったサポーター1,000人、そんな彼らを待ち受けていたものとは。。


このように、視聴者が自分ごととして感じられる仕掛けというものが、近年はインプレッションとして視聴率に代わる指標になりつつあります。観る人たちの心をどれだけ揺さぶったかが広告の価値となり、それを多くの人々に知ってもらいたいという願望がソーシャルメディアで伝播する時代なのです。


日本でも有名なのが、東京メトロの「TOKYO♥HEART」のCMです。普段乗るような地下鉄のイメージ広告だからこそ、視聴者に身近に感じてもらう必要がありますね。





YouTube: 東京メトロ CM 2010年 つながる瞬間篇 新垣結衣 60秒


「つながる瞬間」というテーマで制作されたこのCM、この中でたった1秒ほどですが、明治神宮前駅で手を初めてつなぐ高校生カップルが出てきます。この高校生たちは実は一般人で、道端でプロデューサーが女子高生に声を掛けて、大好きな男の子(まだ付き合っていない)を呼んでもらったそうです。女子高生だけに手を繋ぐように指示して、初めて手を繋ぐ瞬間を捉えたということですね。

Th1
Th2


そんな撮影の裏話を聞きつけ、まんまと私もこのようにBlogに書いてしまっているわけですが、なんだか人に話さずにいられない情報というものは、ちょっと相手を幸せにすることでなければならないとも思っています。


私たちも、何だか聞く人がホッとするような仕掛けを世の中にしていきたいものです。


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