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ITの取材現場からインサイトを伝える「エンプラ」編集長ブログ

IT技術者たちが待ち望むクリスマスプレゼントとは?

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いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。この週末には、近所のトイザらスに出掛け、愚息たちのためにクリスマスプレゼントを買ってきました(といっても、あらかじめ指定されたWiiやDSのゲームソフトウェアですが……)。

米国のeWEEKも、クリスマスを前に企業に勤めるITワーカーたちに取材し、彼らが喜ぶクリスマスプレゼントを7つ紹介していたので、ITmedia Podcast「マンデー・エンタープライズ」12月10日版)で取り上げてみました。

わたしも普段はスタッフたちの助けを借りながら仕事をしているマネジャーの端くれですが、彼らが楽しく仕事ができる何か良い方法はないものか、としばしば考えます。この季節ともなれば、「クリスマスパーティーでもやるかぁ」とも思ったりしますが、「せっかく早く帰れるのに、上司とパーティーかよぉ~」とかえって逆効果かもしれないと心配します。会社のパーティーやプレゼントって往々にして的外れなものですから。

そういえば、ITmediaでもマザーズ上場記念にiPod用のスピーカーが社員にプレゼントされましたが、個人的には、ちょっと……、だったからなぁ。

ITワーカーたちが望むクリスマスプレゼントの筆頭にeWEEKが挙げたのは、「予定外の仕事を減らす」ことでした。会社からは、ITワーカーは残業して緊急事態に対処するものだ、と考えられています。まるで消防士のようです。

次にeWEEKが紹介しているのが、「在宅勤務」でした。11月下旬、日本HPでも在宅勤務制度の導入が発表されましたが、ベンダーはともかく、企業の情報システム部門ではまだまだです。ネットワークが普及している今、週に1~2度の在宅勤務もいいのではないでしょうか。日本の総務省も「テレワーク環境整備税制」を導入しており、企業がシンクライアントやVPNを整備するのを後押ししています。

日本では、カンファレンスは無料、がほぼ当たり前ですが、米国の技術カンファレンスは有料が一般的です。プレスはありがたいことに免除されますが、相場は10万円程度で、中には20万円の参加費を必要とするカンファレンスもあります。eWEEKが取材したITワーカーは、そうした「研修費の会社負担」を挙げています。

景気の良かったころは、ご褒美代わりに社員に米国のカンファレンスへ出張させる日本の会社もありましたが、それよりはスキルを向上させたいと考えている意欲ある社員に厳しい経営環境の中でも機会を与えるべきでしょう。

営業マンに対するインセンティブは、米国では一般化していますが、IT技術者も契約獲得には貢献しており、彼らも「ボーナス」をもらう資格があると考えています。クリスマスプレゼントとしては最高でしょう。

あとは「休暇の積み立て」「仕事に対する正当な評価」、そして「IT部門をプロフィットセンターとみなす」の3つでした。いずれも、会社がITワーカーを正当に評価していない、ことへの不満が背景にあるようです。社員が望んでいるのは、クリスマスパーティーやプレゼントなどではないことを改めて知らされます。

さて、何事もなかったかのようにエントリーしましたが、この「e-Day」、実は2005年6月のオルタナティブ・ブログ開設から約1カ月、7~8本を書いたところで挫折、以来、「最長未更新記録」を更新し続けてきました。残念ながら記録は途切れてしまいますが、再びブロガーのみなさんの端くれに加えていただこうと思います。ブログタイトルのように毎日とはいきませんが、先ずは週1度、ITmedia Podcast「マンデー・エンタープライズ」を紹介する形でリハビリしたいと思います。

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