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ITの取材現場からインサイトを伝える「エンプラ」編集長ブログ

うだるような暑さのオーランド、ストーンクラブもなし

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 日曜日からフロリダ州オーランドに出張しています。ブロガーの栗原さんとご一緒で「Cognos Forum 2005」の取材です。オーランドにはIBM Lotusの年次カンファレンス、Lotusphereで毎年のように来ているのですが、6月は初めてです。こんなに蒸し暑いとは (*_*;

 メキシコ湾を挟んで向かい側にあるだろうニューオリンズも凄かったけれど、ここはもうスチームサウナみたいです。雨季ということで、毎日午後3時過ぎには雷を伴う嵐がやってきます。

 この地域で獲れるストーンクラブも季節ではないということでなしです……。

(@_@) レポート + 分析 = BI

 OLAP(Online Analytical Processing)のリーダーとして知られるカナダのCognosは、今週のCognos Forum 2005で「Cognos 8 Business Intelligence」という9月に正式発表される次期製品をスニークプレビューした。

 OLAPというのは、キューブ状に格納された売り上げデータなどをスライスして見たり、懐かしいルービックキューブのように軸をくるくる回しながらダイスして違った角度から見ることができる分析ツール。

 通常、いきなりOLAPで分析するということはあまりない。定期的に作成される売り上げレポートなどで想定外の数値が出てくると、「どうもあやしいぞ」ということでアドホックなクエリで確認する。それで「やはり……」ということになると、OLAPで分析することになる。つまり、レポート → 分析という一連の流れがビジネスインテリジェンス(BI)のお作法だ。

 ところが、BIベンダーを名乗っていても、その多くはレポートと分析のツールを別々に、あるいはどちらかしか提供していない。レポート/分析の統合はBI業界の課題でもあった。昨年、BusinessObjectsがCrystalを買収したのも、そうした背景がある。

 Cognosは2003年、SOAPやXMLといったWebサービス標準を活用し、SOA(サービス指向アーキテクチャー)をベースに開発したレポートツール「ReportNet」を発表した。これが大ヒットすると、これを基盤とし、定評のあるOLAP分析ツール「PowerPlay」や経営業績指標をモニタするスコアカードダッシュボード、あるいは予算策定を支援するツールなどをスイートとして統合する戦略を打ち出した。

 ガートナーは、こうしたモニタ、レポート/分析、計画というサイクルやそれを支援するツール群を「CPM」(Corprate Performance Management:企業パフォーマンス管理)と呼び、この市場が将来有望だと考えている。ERPやCRMなどが生み出すデータを情報としてうまく活用することができるとみられるからだ。CPMという言葉をしばしば聞くようになったのはそのためだ

 今週、発表されたCognos 8 BIは、Cognosが進めるCPMスイート化の第一弾といえ、レポートと分析の統合ではライバルに先んじたといわれている。

 ここしばらく「今年こそBIの年」といわれてきたが、いよいよ、かもしれない。

( ..)φメモメモ この日お世話になったベンダーの偉い人

コグノス 内田さん

 コグノス入社前は、日本オラクルでマーケットプレイスやE-Business Suiteを担当していました。そのころからお付き合いいただいています。

 内田さん 「実は私、“IT戦士”に萌え なんですわ」
 e-浅井  (・・?
 内田さん 「ITmediaの“IT戦士”」
 e-浅井  (・・?

 自社のWebサイトでもコンシューマー系の記事をほとんど読まない私は、実のところ「IT戦士」が何なのか、オーランドで内田さんから聞かされるまで知りませんでした ^_^;

 ご一緒した栗原さんからも「知財として活用すべきですよ。先ずは商標登録しましょう」とツッコまれる始末。

 「公式フィギュアも当たるでしょ、きっと」

 このおふたり、かなりオタクだなぁ、と思うのは私だけでしょうか。

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