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ハリウッド実写版「攻殻機動隊」の2017年4月公開決定に寄せて

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ハリウッド実写版の「攻殻機動隊」の最新トレーラー映像が先日公開されました。

ご存じの方も多いでしょうが、「攻殻機動隊」は士郎正宗さんによる漫画を原作とし、押井守監督によるアニメ映画化や、神山健治監督によるTVアニメシリーズなどが展開され、日本のみならず海外にも多くファンがいる作品です。映画「マトリックス」にも影響を与えた作品としても有名です。

さて、この「攻殻機動隊」の面白さはひと言では伝えきれないのですが、1つ取り上げるとするなら、そこで表現されている「近未来のテクノロジー」にあるかと思います。

例えば、今回公開されたトレーラー映像では「あるテクノロジーによる攻撃」の演出がしっかり取り込まれており、ファンを沸かせました。そのテクノロジーとは、「熱光学迷彩」という透明化(しているように錯覚させる)技術です。

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突然、何もない空間から主人公が目の前に現れ、虚を突かれた敵はなすすべなく後方に吹き飛ばされる――。アクションシーンに華を添えるこの技術を、「熱光学迷彩」というオタク心をくすぐる表現をしたところが、士郎正宗さんの素晴らしいセンスです。

この作品がきっかけになって「光学迷彩」を実際に研究している東大の稲見教授は、透明マントや透明装甲という言葉だったら開発のヒントにはならなかった。『熱光学迷彩』という名称だから、自分が研究している立体映像のディスプレイ技術と結び付けられた」と語っています。

作品中には他にも、ロボット、人工知能、人体の「義体」化(機械化)、そしてネットワーク、セキュリティなど、近未来に実現し得る可能性があるさまざまなテクノロジーがふんだんに取り込まれています。

原作やTVシリーズ、アニメ映画をまだ見てない方は、ぜひこの機会に予習をして実写映画版の公開に備えてみてはいかがでしょうか? テクノロジーに携わるものとして、必見の作品であると思っています。

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