【サンの商用Webサーバのオープンソース化】ついに出来ました。
ついにサンの商用Webサーバ、Sun Java System Web Server もオープンソース化する事ができました。なんで私が心から喜んでいるのかというと、この製品は、Netscape社からサンが引き継いだ製品で、私がずーっと日本側で担当していたんです。まるで我が子の様。
商用版のWebサーバ(httpサーバといった方が良い)としては、日本ではほぼこの製品のみで、あと無償製品としては、Apache と IIS です。日本は Apache の利用率が高い国だと思われます。
よく間違えて、Sun の http サーバが Apache の派生製品かのように書かれたりしますが、このサンの http サーバは、元々、Netscape Enterprise Server といって、マーク・アンドリーセンのNetcapse Communications で作った http サーバです。SSLやLDAP連携などを積極的に開発しました。
インターネットの基盤を作った製品のひとつとして、いまでも日本でも、たいへん重要な仕組みの中枢に使われています。Apacheと単純比較をして、倍のパフォーマンスを持つ製品です。セキュリティレベルも Apache とは段違いに高い製品で、暗号化も楕円曲線暗号を実装済みです。サンは、この自社製品だけでなく、Apache に対しても、人的にも大きな貢献をしています。でも、この製品は捨てないのです。
サンのソフトウェアは、すべてオープンソース化するという方針でソフトウェア開発を進めています。この製品はかなり昔に作って、スパゲッティの部分もあったりしたようですが、ようやくオープン化できました。
テクニカルには、弊社の寺田君のブログをご覧下さい。