インターネットのゴッドファーザーは、サンのスコット・マクニリ?
マフィアのファミリーのトップを「ゴッドファーザー」という。カトリックでの洗礼の時の名付け親であり、その子供の後見人でもある。映画の「ゴッドファーザー(主演マーロン・ブランド)」や「ゴッドファーザーPartII(主演アル・パチーノ)」で有名だ。
さて、インターネット業界において、ファミリーとか、後見人とか、そんなものがあるのかぁ、と思うけれど、実は、サンの会長、スコット・マクニリは、「インターネットのゴッドファーザー」と呼ばれている。
1月12日米国時間、Yahoo! の新CEO にキャロル・バーツ氏が任命された。バーツ氏は、もとAutodesk 社のCEO で、14年間の任期中に大きく業績を伸ばした。その前はサン・マイクロシステムズに在籍し、スコットの近くにいた人だそうだ。
インターネット企業のCEOと言えば、Google のエリック・シュミット氏が有名だが、シュミット氏はサンのCTOグレッグ・パパドプラスの前任者、スコットの技術的右腕であった。クラウド・コンピュータという言葉を初めて使った人である。まあ、シュミット氏はサンにいるころから、インターネットをクラウドと呼び、絵を描くときには、雲の絵を描いて、インターネットとしていたけれど・・・。
さて、Yahoo!とGoogle の両CEOが、実は元々サンにいて、スコットからの薫陶を得ていた。スコット自身はGEのジャック・ウェルチが経営の師匠である。ジャック・ウェルチ→スコット・マクニリ→エリック・シュミット、キャロル・バーツと、経営の系譜が出来上がっている。
Forbesの中で、元モトローラCEO、サンの元COOだったエド・ザンダーは、スコットの5つの経営の焦点を列記している。著作権があるので、英語での引用に留める(自分で翻訳してみてください)。
- Providing customer satisfaction
- Creating a sense of urgency in the company
- An intense desire to win
- A passionate approach to business
- Courage, most of all
サンにいて、その通りだと感じます。
スコットの近況ですが、実はますます、活躍中。米国政府機関をサポートするSun Federal と教育については、サンの最高責任者です。