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『洋式便器になぜ蓋がついているのか』問題についての一考察

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オルタナティブ・ブロガーの磯島大氏が、 『洋式便器の便座フタは何のためについてるの?』というブログを書かれており、コメントでは長くなりそうなので、こちらにブログとして記載したいと思う。 磯島氏は、私の大学の後輩で、こういうところで、思いっ〜きり先輩風を吹かせたいものである。

世界の便器は、大別するとふたつに分かれる。そう、しゃがむ式と座る式である。

しゃがむ式は、広くアジア各地に見られる。日本の麗しい陶器製の便器、というか、きんかくし(金隠し)は、もともと木で出来ていて、格式あるお屋敷など、 畳張りの部屋に、木製の便器があり、底には杉の枝が敷かれて、音などさらさらと優雅にすることができる。私の親戚は昔、陶器を扱う問屋をしていたので、美 しい伊万里焼の大柄な便器とかを扱っていた。白いだけの便器など、なんの取り柄もない。美しい日本の文化ですね、伊万里焼の便器。九谷焼なんかも、あるかなあ。

マレーシアやシンガポールに旅行すると、しゃがむ式も随分と異なることに驚く。金隠しがない!座ると前にある、まあるいやつ。あれがないんだなあ。微妙に不安になります。

さて、ヨーロッパ・アメリカ系は、座る式。古くは、ローマでは、みんなで腰掛けて、話しながら、用を足していたとかね。また、ヨーロッパのお城や古い建物 には、トイレがないのは有名。どうしていたかというと、オマルですね。オマルにして、そのまま、窓からジャーと落とす。道を歩いている人に当然かかってし まうわけで、だから男女で道を歩くときは、男性が建物側を歩くのだ、とか(?!)。

さて、なぜ蓋がついているのか。理由は簡単。昔は、しゃがむ式も座る式も水洗ではなかった。ということは、ポットントイレ。いくら穴を深く掘っても、たい 積していくと、臭いがたいへんだ。そこで、臭い物には蓋。ということで、臭いを防ぎ、ハエなどが湧いてこないように、蓋をしていたのだ。

我が家も、昔、ポットンのしゃがむ式だったときは、あの金隠しに、蓋をしていた。だから、水洗式でない、座る式の便器にも、蓋が必要だった。座る式だと、 便座も必要で、便座と蓋が対になっていたから、水洗になった後も、そのまま、残ってしまった。と言うことです。洋式なので、オマルの影響も見逃せないかも しれない。オマルって、絶対、蓋が必要だよね。ないと、とてもつらそうだぁ。

だから、今となっては不要のもの。だけど、ついてた方が美的なので、自動で開くようになった後も、ついているんでしょう。私の親の家のトイレも、自動オープンなんだけど、ウィィーーンとモーター音を立てて蓋が上がるたびに、なにやってんだ、俺って、なさけなくなる。
m(_ _)m

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