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サンのグローバルな医療業界チームが突然やってきた!

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金曜日の夕方に、医療関係のSEから「来週、HQから医療関係のソフトウェアの営業が来るんだけど、面倒見てくれない?」と言われた。聞けば知った名前だったので、気軽にOKした。外資系はたまに、突然外人のえらいさんが来て、やれ誰に会わせろ、だの、説明会を開くぞ、だのと言う事がある。

あんまり、こちらの事を考えてくれる態度ではないが、実はとてもすごいやつだったりするので、気が抜けない。米国の場合、キーパーソンは必ずしも協調性があるやつとは限らないのである。そこで、きょう、忙しかったが会うことにした。

ひとりかな、と思ったら、医療関係のCTO(サンには、分野ごとにCTOがいる)とトップSEもいっしょに来ており、3人と会った。良く話すと、やっぱりこいつらは「すっげーやつら」だと気が付いた。この数年、米国やヨーロッパ、南アメリカなど、サンが医療関係に進出しており、優れた結果を残しているが、そのチームだった。

マイケル・ムーアというドキュメンタリーやかなりきついジョークを含めた映画を撮る映画監督がいる。最新の映画は「Sicko」といい、米国の医療システムの暗部にメスを入れたという映画で、日本では有名だが、気になって聞いてみたら、あれは半分ジョークだよ、と言っていた。たしかに、アメリカの医療システムに比べ、イギリス、フランス、カナダのシステムはすばらしいという設定だが、イギリスの社会保険の問題は、かなり深刻だし、フランスもカナダも実は、何をしていいのかわかっていない状態だ。

このサンの医療業界チームが優れているのは、そういった大きな問題はさて置き、まず、患者にとって良いこと、医療に携わる、医者・看護師・研究者にとって良いことを、まず実現していることだ。たとえば、カナダ全土にわたる医療研究者間での、情報の検索システムを18ヶ月で実現してしまったり、米国の巨大大学病院のシステムを患者の目線で情報を入手できるようにしたり、と、大活躍である。

でも、彼らが言うには、世界中どの国でも、理想的な医療システムなど存在せず、既得権益が存在し、抵抗勢力はどこにでもいる、のだそうだ。あなた達はひとりではない(You are not alone)と何回も言われた。

日本においては弊社の医療ソリューションをいまだ紹介していない。彼らが持っているソリューションが、日本に適合するかを含めて研究し、徐々にお話を開始しようと思う。ただし、かれらのソリューションは、イギリスのこの部分とイタリアのここ、カナダのこの部分、アメリカのここと、国際的にどこの国でも共通するものだ。患者や医療従事者にとって利益のあるシステムをご紹介して行きたいと思う。サンひとりでは荷が重過ぎるので、パートナーが欲しいところだが・・・。

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