本物とレプリカ
一応、おたくの域までは達してはいないと思うが、ミリタリーもののジャケットが好きだ。この写真にある、CWU-45/P というやつで、写真は Isratex 社製の米軍放出品、本物だ。いわゆるフライト・ジャケットと呼ばれているものだが、実際には基地の戸外で着たりする。適正な気温は、-10℃から+10℃。なので、日本の冬には調度良い。しかし、この本物、最近はあまり、売っていない。
しかし、私はもう一着、このCWU-45/P を持っていて、こちらは写真は撮っていないが、Houston社製、いわゆるレプリカ物である。
この本物とレプリカの違いは、生地にある。本物は、ノーメックスという生地で、難燃性だ。航空基地には、ジャケットの裏地のタグには、「100% ARAMID POLYAMIDE」と書いてある。レプリカの方はナイロン製。発色などは、レプリカの方がきれいだし、中綿はレプリカの方が厚みがあり、暖かい。また、レプリカは初期モデルなので、腕グリにアクション・プリーツがついており、ジャケットとしては、レプリカの方が良い。ジッパーもレプリカの方がスムーズに動く。
じゃあ、なんで米軍放出品を購入するのかというと、「本物だから」。
う〜ん、本物って何だろう?レプリカは本物を気軽に楽しむもの。じゃあ、本物は。アメリカ軍のパイロットが好き、という訳でもなく、戦争賛成者でもない。まあ、単純な平和主義者でもないけれど。トレンチコートを着るのは、別段、第一次世界大戦での塹壕戦が好きだ、という人はあまりいない。
まあ、機能が気に入っているから、かもしれないが、こういったジャケットで本物を着ている、という状況が好きなのかも、しれない。
追記:うちのかみさんは、このCWU-45/P を着ている私を見て「金正日!」と呼びます。ひどいと思う。