オルタナティブ・ブログ > 代替案のある生活 >

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

サンはオープンソースにいくらお金を使ったのか?

»

昨日の私のブログ「サンはオープンソースに一番貢献している」に、貧乏神さんからコメントをいただき、Javaもカウントすべき、とご指摘がありました。そこで、サンが関与しているオープンソースに、いままでいくらサンが人的投資をしているか、換算した表をここに掲載します。

Sun_os_cost  

 
 
 
 

総計が2412億円(1ドル=120円で換算)となります(サン創設より2006年まで)。表で、上の3つはJavaへの貢献です。

OpenSolaris。(こちらが日本語のポータル)いまだにご理解いただいていない方も多いのですが、Solarisはオープンソース化しています。かなりの社外貢献者(Contributor)もいます。しかも、無料です。年間のサブスクリプション費用は RedHat さんの1/5 で済みます。

NetBeansは統合開発環境(IDE)です。対昨年度、2倍弱のダウンロード数があるそうです。

OpenSPARCは、マルチコア・マルチスレッディングで業界を、ぶっちぎりリードしているUltraSPARCチップの仕様書を公開しているのです。すごいですよね。

GridEngineは、分散コンピューティングのためのコミュニティ

OpenSSOは、その名の通り、シングルサインオンをするツールのオープンソースです。いまやSSOは無料です。

LookingGlassは、新しいユーザインターフェースを追求するプロジェクト。Vistaに似てるけど、Vistaより随分前からスタートしています???このプロジェクトのリーダは、日本人の川原さんです。

こんなに、オープンソースに資源を費やして、どうすんのさ(株主へ還元しろ!)、と株主さんには言われるかもしれませんが、これは、サンは社会・地球に貢献する、一社だけの利益を追求するのではない、というサンの文化なのです。それが、現在のネットワーク社会や環境を作り上げる一端となっているのでは、と思っています。

まあ、ちなみに私も自社株はたくさん持っているので、株価が上がってくれるのに越したことはないのですけどね・・・。 


キーワード記事*

サンオープンソースJava

Comment(3)