Let's Rock'n Roll - 16コアのチップが出来上がった
サンのCEOジョナサン・シュワルツのブログで、ジョナサンの手元に最新のサンのチップ『Rock』が届いたと写真入りで紹介されている。おお、もう最初のロットができたのか。これをつんだサーバが出来るのが待ちどうしい。
Rockは、業界最強のマルチコア技術を持つサンが作った、現状で世界で一番コア数の多いチップです。
16コア!!!
なのだ。(ちなみに16コアは、ラテン語ではヘキサデカコアです。言いづらいので16コアで良いでしょう)。
IntelやAMD、IBMの最新のマルチコアチップは4コアである。4コアのチップを4つまとめれば16コアじゃん、なんてそんなに簡単なものではない。Intelがデュアルコア(2コア)を作りあぐねていた最大の問題点は、複数のコアがボトルネックなく、対称的に稼動できるかどうかでした。2つにするだけでも難しいのに、16個のコアを対称的に設計する難しさは想像できないほどたいへんだと思います。
さて、ジョナサンも書いていますが、この16コアのチップでそれぞれのコアが、つまり、ひとつのコアあたりいくつのスレッドを持つかは、まだ公開していません(スレッドの説明はこちらを参照)。でも、サンのCoolThread チップで、この秋出てくるT2というチップはひとつのコアあたり8つのスレッドを持ちます。8 x 8 = 64 ものスレッドがひとつのチップ上で実現します。サンは1コアあたり8スレッドまで持つ技術をすでに持っています。
現状のT1チップ搭載のSun Fire T2000ですが、現状では、このT2000の処理能力を超えてしまう、一瞬でも全CPUを100%使用するWebアプリは、日本にはありません(あぁ、言い切ってしまった)!!あるというなら、受けて立ちます。ちなみにこちらがお値段です。
そしてこのマルチコア・サーバを稼動させることができるOSは、いまのところSolarisだけです。
このようにまったく新しい技術が出てくると、サンのビジネスモデルが、さらにはITのビジネスモデルが、がらりと変化して行く予感がします。楽しみだなぁ。