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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

未来を創るひとたち

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ゼネラルモーターズ(GM)などアメリカ自動車業界が凋落していて、日本の環境技術に強い自動車業界が強くなっている、というような報道が、最近では毎日のように見られます。そして、公的資金で救われたGMも、オバマ大統領自ら、「復活のカギは、環境に優しい自動車の開発である」というようなことを言っているので、私も、「いずれ、ガソリン車はなくなり、電気自動車が使われる世の中になるんだろうなあ」とぼんやり考えてしまいます。

そして、ハイブリッド車などは、いわゆる「現実的な答え」という意味で開発された自動車で、最終的には、電気だけでスイスイ走る車が街にあふれる風景が想像できます。それが所謂、生活の進化というものだと思います。

一般的な消費者である私がぼんやりとそういう社会を想像しているとき、一方で、そのような社会を具体的に創造しているひとたちがいます。「プラグイン・プリウス」のように、家庭用コンセントへ接続可能な車種の開発や、充電スタンドの開発(現在のガソリンスタンドみたいなものですね)です。

(以下ニュース)

豊田自動織機、電気自動車向け充電スタンド開発、日東工と(日経)

豊田自動織機は3日、日東工業と共同で、電気自動車(EV)やコンセントで充電できるプラグイン・ハイブリッド車(pHV)に対応する充電スタンドを開発したと発表した。公共施設や商業施設などに向け、7月にも発売する。出力は200ボルト。充電に必要な時間は車種などによって異なるが、短い時間の利用を想定している。

 スタンドタイプと壁掛けタイプの2種類。充電時間は30270分の間で30分単位で設定でき、不正使用を防ぐための手動式ダイヤル錠も備える。価格は40万~50万円で、販売目標は公表していない。

 課金機能などの搭載も検討しており、民間駐車場などへの普及も目指す。

こうなると、さらにこのスタンドは、駐車場に常備されたり、高速道路の一部では電車のように走行中に充電できたり、、、と進化していくのではないでしょうか。

私は、個人的には、皆がハッとびっくりするような発明よりも、このように着実に世の中の風景を変えていく技術者やその他関係する労働者たちに限りない尊敬を抱いてしまいます。

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