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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

首相とカブトムシ

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木走日記さんの『首相が寿命1年で毎年カブトムシのように九月でいなくなる国家』という記事を読みました。題名だけでこれだけ上手に無常感(笑)と季節感を出せる記事はあるでしょうか。久しぶりに感心してしまいました。

-------------以下引用-----------------

2006926日 小泉純一郎政権退陣

2007926日 安倍晋三政権退陣

2008924日 福田康夫政権退陣

2009916日 麻生太郎政権退陣

実に情けないことです、カブトムシじゃあるまいに秋を迎えると弱ってしまっていなくなっちゃうのが最近のこの国の政権なのであります。これで経済の舵取りをうまくやれるわけがないでしょう

(中略)

一国の首相が寿命1年で毎年カブトムシのように九月でいなくなる国家なんて日本以外にありません。首相公選制(任期4年)も検討すべきです。ときの政権に腰の据えた政策を実現させるためには、選挙の頻度を減らさなければなりません、加えて必要ならば首相の在職期間を諸外国のように任期制を導入することも検討して良いでしょう。

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2006年の小泉元首相の退陣はともかく、その後は綺麗に9月になると首相は退陣。下手したら今年もそれが起こりつつありますね。こうして表にしてみると、政治の迷走がより具体的に理解できます。

それに9月に退陣ということは、8月には既に弱り始めているということですから、それがまた、悲しみを誘います。。。

私は、子供の頃は、昆虫が大好きな少年でして、毎年夏休みは、母方の祖母宅に預けられ、時間を忘れるほどに虫取りや魚獲りなどをして、自然と戯れていました。そして夏休みの終わりとともに両親が迎えに来ると、たくさんのカブトムシのなかから数匹持ち帰ったものです。

ただでさえ寂しさが漂う夏の終わりに、東京の自宅で持ち帰ったカブトムシが徐々に弱っていくのを見るのはつらかったな。新学期が始まるとそれが死んでしまって、亡骸とタマゴを一緒に学校の裏の畑へ埋めていました。そしていつしか季節は秋になってしまうのでした。。。

カブトムシは1年間、必死に生きて短い生涯を全うします。でも元首相たちは、どうも周りを変に意識し過ぎて、不完全燃焼気味に退陣していくように見えます。どうせなら、首相も1年間の命だと思うぐらいの気合を持って職務を遂行したほうがいいのではないでしょうか。(でも任期は全うしてくださいね)

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