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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

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昨日に続き、民主党の話です。小沢代表が辞意を表明したあと、民主党の体制をどうするかについて話し合うために、急きょ党員を集めて説明会のようなものを行っていました。執行部としては、できるだけ代表不在期間を少なくしたいようで、早々に「代表選は516日に実施」「同党に所属する国会議員221人だけが投票」という方向性を打ち出していました。

その際、「週末に地元の声を聞いてから代表選を行うべきだ」との異論が多くの議員から出たとのことです。地元を大切にする気持ちの表れとしては理解できなくもないですが、もし本当にそういう理由だとしたら、率直に言うと、「それはちょっと情けないのではないか」と思ってしまいます。

もし地元の声を聞くのであれば、日頃から聞いておくべきだし、多くの国民のように、小沢代表の辞任を「織り込んで」要望を聞いておくべきではないでしょうか。もっと言えば、「小沢代表が辞めたら誰が代表になるのがいい?」なんて聞き方ではなくて、その先の真の要望、自民党ではやろうとしないことについて自分たちにやってほしいこと、もっとうまくできること、地元民の根本的な悩み、と言ったことを聞いておいてほしいです。

地元を代表する政治家であれば、そういった要望の実現について計画を立てて、で、そのためには、この代表がふさわしい、とか、こういう党内の体制が有効だろう、とすぐに言えるように準備しておくべきと思うのです。

報道によると、「時間がかかると、支持が岡田氏に流れる」とか、「早目に代表交代すれば、そのどさくさで小沢氏が裏に回って院政を敷く」とか、次元の低いことを言っています。報道には対立の構図がつきものですが、個人的には早めに代表を決めてしまい、党としての政策について話を進めてもらえることを楽しみにしています。

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