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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

世界経済が初のマイナス成長

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IMF(国際通貨基金)が422日、最新の世界経済状況を発表しました。世界全体の国内総生産(GDP)の実質成長率見通しを、今年1月の前回予測時の0.5%から1.8ポイント引き下げ、マイナス1.3%と大幅に下方修正したとのことです。尚、世界のマイナス成長予測は、第二次世界大戦後では初めてであり、日本についてはマイナス6.2%と予測されていて、見通しを示した対象国の中では引き下げ幅が最も大きかった、ということが示されました。

私はこういう情報を特に悲観的に受け止めていなくて、所謂ひとつの調査において、こういう数値が出たのか、と考えたまでです。要は、この情報をベースにどういう行動をとるべきか、どうすれば人類、日本人は良い方向へ行くのか、と考えるきっかけにすることが大事だと思うのです。

第二次世界大戦後初、という現象であれば、それは仮説ではありますが、やはり何らかの方向転換というか、原理原則に返って、ものごとを仕切り直す必要があるのではないでしょうか。

ただ、ITmediaのブロガーの方も含め、多くのひとが既にいろいろな考えを出して発表しています。

     不況だからといって、他人のせいにしてはいけない。結果は自分のせいとして受け止める (TORAPAPAさん)

     不況でも儲けている企業があり、自分の企業は何ができるのか、そして自分自身はどういうことができるのか、と考えるべき(大木さん)

     不況のせいにしないで、自分たちで考えることが重要と思います。「百年に一度」は、そろそろ止めませんか (加藤さん)

(皆さま、勝手に一部の抜粋させていただきました)

しかし、そんなにストイックにならなくても、常識的な範囲で、一生懸命仕事する、受け取るお金以上のサービスを提供するよう努める、無駄使いをしない、研修・教育に励む、などを地道に行ってこそ道が開ける気がします。

そう考えると、我々が、新社会人にいつも言うことに近いですね。まずは自分自身、この世界経済のマイナス成長の一端を担っているという点を反省して、明日からまた頑張ろうと思いました。

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