リスク分散
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私が証券会社にいたころ、世界情勢的に大きな出来事が発生すると、よく「有事のドル買い」と言われて、ドルが買われることが多々ありました。現在でもドルは一応基軸通貨としての扱いを受けていますが、今日、ちょっとした逆現象が起きたようですね。
28日の東京為替市場では、96円まで円高が進んでいるようです。何でも、市場からは「豚インフルエンザの感染拡大を警戒し、リスク分散目的から感染者が出ている米国のドルを売って円を買う動きが出ている」(大手銀行為替担当者)という見方があるようです。
しかし、欧州でも豚インフルエンザの感染者が確認されたみたいで、それが米ドルと同様、ユーロ売りの材料になっているようです。午後1時現在は前日午後5時時点に比べて1円96銭円高ユーロ安の1ユーロ=125円37~42銭で取引されています。
直接的に金融業界から離れてしまっているので、今でも「有事のドル買い」という現象があるのかどうかはわかりませんが、昨今は、個別の事象をよく吟味して、リスクを避けつつ安全な国・地域の通貨が買われる傾向にあるようです。
同僚外国人たちと話すと、「こんなに暮らしやすい国はない」と高評価の日本。国民みんなで大事に次世代まで繋げていきたいものですね。
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