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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

脱皮できない蛇は死ぬ

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昨今のこの経済状況ですっかり定着した感のある、米国破産法11条(Chapter 11)ですが、いよいよ大手自動車メーカーのゼネラルモータース(GM)にとってもそれは現実感のある話になってきたようです。

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米財務省、GMに破産法適用申請の準備を指示―関係筋=米紙

NYTは、GMの計画について説明を受けた関係筋の話として、GMが約280億ドルの債務交換で債権保有者と合意できなかった場合や全米自動車労組(UAW)との合意に達しなかった場合に、破産法適用申請の用意が整っていることを確実にするのが準備の目的と伝えた。また、JPモルガンのアナリスト、ヒマンシュ・パテル氏は、財務省がGMに求めるバランスシートの大幅再編は債権保有者やUAWにとって受け入れ難く、破産法適用の申請の可能性が強まっていると述べた。

(デトロイト・ロイター)

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標題の「脱皮できない蛇は死ぬ」とは、経営コンサルタントの堀紘一氏の著作にあった言葉です。もともとは哲学者(ニーチェだったかな)の言葉でして、よくきく話ですが、生存競争に勝つ最も大きな条件というのは、強いことではなく、「変化できる」という特性が大事だと言われます。石や木材のように固いものよりも、竹のようにしなるものが災害に強い、という感じでしょうか。

過去の成功事例を捨てて積極的に変化していくか、外部から強制的に突きつけられた変化の道を進むか、、、いずれにしても変化していかないと生きていけないわけですから、関係者は大変な思いをすることでしょう。個人的には、Chapter 11の適用というものは、時間の無駄を防ぐという観点から見れば非常に有効な企業再建策だと思います。

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