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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

自分という存在に関心を持つ

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今週もあっという間に週末が来てしまいました。日々慌ただしく過ごしているのは自分だけではありませんが、今週水曜の記事 『自分嫌いをなくそう! 都が小学生に「自尊教育」導入へ』 の件についてコメントを書こうと思いながら今日まで来てしまいました。

記事の内容はおおよそ以下のとおりです。

     都教委が昨年11月から12月にかけて、小学生4030人、中学生2855人、高校生5855人を対象に、自尊感情や自己肯定感をテーマにしたアンケートを行った

     調査結果によると、中学生では「自分のことが好きだ」との問いに、「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」と否定的に回答した割合が、中157%、中261%、中352%に上り、全学年で「そう思う」「どちらかというとそう思う」と肯定的に答えた割合を上回った。

     高校生でも否定的な考えが目立ち、高156%、高253%、高347%だった。

     小学生では、小184%が肯定的な回答をしたが、学年が上がるにつれてその割合は低下し、小6では59%となっている。

     財団法人「日本青少年研究所」の国際調査(平成14年)でも「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」との問いに「よくあてはまる」と回答した中学生が、アメリカ51.8%、中国49.3%だったのに比べ、日本は8.8%と極端に低かった。

最近の子供は、少子化のなかで育ち、且つ誉められてばかりなので、何よりも自分が大好きで、多少欠点があっても自分が一番、と思っているのではないか、と根拠もなく考えていた自分は、どうやら間違えていたようです。

そして、この最後の調査結果はちょっとショックでしたね。。。「自分に価値がある」と考える人間がこんなに少ないとは。

自分を好きになったり、嫌いになったり、自信を持ったり失ったりしながら生きるのは、大人も子供も同じだと思うのです。子供たちについては、人格形成期においては、自分にひたすら関心を持ってもらいたいですね。「自分は一体何なのか、どうなっていくのか」を悩みながら追及していきたいものです。

自分の仕事やプライベート、考え方すべて実名で発表するぐらい自分への関心が非常に高い我々を(笑)、子供たちには是非見習ってもらいたいなあ。

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