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ぼくが自転車通勤で気をつけていること

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 この大震災を機に、自転車通勤を始められた方も多いかと思います。ぼくが10年くらい前に自転車通勤を始めたきっかけも、震災時に必要となる「帰宅マップ」を自分で作ってみようと思ったからでした。キャリアだけはけっこうあるので、そのあいだに気づいたこと、実行していることを記しておきますね。

●走行編

・交通規則を守る(自転車は軽車両扱い)
・赤信号では必ず止まる
・車道では絶対に左側を走る
・やむなく歩道を走るときは、車道に近いほうを走る
・前に歩行者がいた場合に絶対にベルを鳴らして避けさせてはならない
・その場合には自分がゆっくり走るか、邪魔にならないようにすれちがえる場所になるまで待つ
・ベルを積極的に鳴らすのは、先行する自転車が二列以上になっているとき、逆走しているとき
・逆走自転車には怒鳴って注意を喚起
・狭いところで向こうから自転車が来た場合には、こちらが止まって、歩道にいったん戻させるか、相手を車側に避けさせる
・車道でタバコのにおいがしたら気をつける。注意がそぞろで携帯を使いつつ走っている自転車が高確率でいる
・前方のタクシーには注意する。ドアを急に開けたり、客を拾うために急停車する
・バス、大型トラックは幅寄せに注意
・セルシオ、ベンツ、BMWといった幅をとる高級自動車も幅寄せしてくるので注意
・大型トラックが出入りするところは路面が荒れているので注意して走行する
・道路工事で一部を残して掘り下げているところ(白い縞模様が塗られている)では、残っているところが盛り上がっているので乗り上げないよう注意
・路面が荒れていたり、穴が開いているところは、その場所を覚えておく
・路面にガラス片、金属片などがないか、注意する
・自転車は路肩に近いところを走行することになるが、路肩と車道のあいだに車輪をとられないように注意
・マンホールはできるだけ避ける。はてブコメントにもあったけど、濡れてるときはさらに危険。横断歩道とかの白いペイント部分も
・路肩にある、水はけ用の鉄格子みたいなのも凹んでて危ないので避ける
・路面の突起物(鉄鋲みたいなやつ)や埋め込み式ライトを踏み抜かないように注意する
・逆走自転車、マナーの悪い自転車は特定地域に固まっている。ちなみにぼくの通勤経路(新目白通り)では、早稲田あたりで必ず出くわす
・イヤフォン、ヘッドフォンをした状態で自転車に乗るのは目を閉じて車に乗るようなもの。集中できないだけでなく、警告音や周りの情報を得ることができない
・携帯電話を操作しながらもダメ。死にたいのかあなたは
・本、マンガを読みながらもダメ。サーカスにでも行け
・ヘルメットをつけていないロードバイク乗りはファッション重視だが、たいてい信号無視する。あと、ピストもひどいね
・最近、車道を走っている人間をよく見る。車道の左側を。逆走じゃないだけマシだが、ひとり東京マラソンは危ないのでやめてね。人間は軽車両じゃないので
・きょう、帰りに走ってみて気づいたこと。多くの店がライトを落としているので、通常よりもかなり道路が暗い。前照灯はもっと明るいものに変えておかないといけないな(CATEYEの前照灯の照度比較のPDF


●装備編

・空気は乗る前にかならずチェックする。空気圧が低いとパンクしやすい
・最寄りの自転車屋さんを把握しておく。わからないときはGoogle Mapで「自転車」で検索
・チューブは1つ、予備に持っておく
・パンク修理工具も
・空気入れも
・オイル、デグリーザーは常備しておく。このへんを総称してケミカルって言い方するんだけど、詳しいところはCyclingEXのこのページを参照
・ウェイスト(ぞうきん)、軍手も
・手袋は、指が出ているものと、通常のものを両方用意。すごーく寒いときには重ねて使うことも
・ヘルメットをつけるのは常識。歩行者をよけて転倒したとき(相手が赤信号を渡ってた……)にヘルメットのおかげで頭は無事だった
・頭が大きい人はOGKかBellかMETのがいいかも(ぼくはMETを使ってる)
・自転車用ヘルメットは非常時にも役立つはず。あなたの会社、人数分のヘルメットがありますか?
・夏場は汗が頭からたれて目に入るので、バンダナとかしたほうがいいかも
・レーパンはピチピチでカッコ悪いように思うかもしれないけど、足がスムーズに動かせるし寒くなく、暑くなく、超便利。どうせ会社で履き替えるし
・でも着替えなしですめば楽だなあ。夏の省エネでレーパンOKとかなんないかしらね
・ジーンズは尻に穴が開くので注意
・どうしてもレーパンがいやだという人は、夏場なら短パンに自転車用アンダーウェアをつけると尻を傷めずにすむ
・長袖のジャンパーは急な雨のときとかに必要なので常備しておく
・タオルもね
・トイレとかで着替えるとき用に、トラベル用ボディシャンプーとか
・髪はないほうが便利
・ビンディングペダルは、片面だけのものを使ってる。SPDのほうが速く走れるし、足への負担も少ないけど、たまに普通のスニーカーで走るときでも便利
・SPDをつけていて信号待ちするときには、横断歩道の停止線近くの手すりにつかまってる
・勤務先にはサンダルや靴を置いておく
・持ち運び用の通常靴は、おりたためる室内シューズ
・自転車は安物クロスバイク→メーカー品クロスバイク→フォールディングバイク→ロードバイクと乗り換えてきたけど、ロードバイクは軽くて乗りやすいので最初からこれでもよかったな、と
・ドロップハンドルが難しいという人が多いと思うけど、長距離を走るときにはポジションをいろいろと変えられるから疲れない。フラットバーはけっこう疲れるのです
・iPhoneを収納できるマウントがあると便利。ぼくはiCrewってのを使ってる。pinprickというiPhoneアプリで自分の走行位置をツイートしている

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・すると、自分が出勤途中、帰宅途中にどこにいるかわかるので、会社の同僚、家族に「会議に間に合うだろうか」「どっかで飲んだくれてるのではないか」と心配させずにすむ
・基本的に予報で雨のときには自転車に乗らない
・走行する前に、かならず天気予報とアメッシュをチェックする。あと、TLでの「雨がふりだして」「ふりそう」情報もチェックしておく
・強風の日も乗らない、もしくは時間に余裕を持って走る
・通勤ルートは何種類か用意しておく。ぼくは2種類。途中で寄りたい店でルートを決めている
・自転車チェーンは用意しておく。これには正解はない。ぼくは自宅の車庫に入れてあったものを盗まれたこともある。基本、屋内に置くのがベスト。自転車から離れる時間は最小限にする
・自転車スタンドは、なくてもいい。というか、ロードバイクでつけている人はいない。チェーンでどこかにひっかけておけることが多い(言うまでもなく邪魔にならないところにね)。クロスバイクにはスタンドつけてるけど、こわれやすくて困る
・ロード用スタンド、こんなのがあった。クランクに取り付けるので邪魔にならない。すげーアイデア商品
・バッグはメッセンジャーバッグが便利。これは、普段は背中に回しておいて、必要なときに手前に引き出したりがわずかな操作でできる。あと、バッグの位置が固定して、体の動きの邪魔をしない
・前照灯は、LEDのUSB充電タイプを使っていて、会社で充電。テールライトはサドルの下に
・いざというときのために、iPhoneに懐中電灯アプリもいれている
・迷ったときには自転車を止めて、Googleマップなどで確認。3/31まで無償提供されている「MapFan for iPhone」があれば、電波の届かない場所でも場所・ルートを確認できる
LEDライトは停電時にランタン替わりにもなる

●自転車通勤をしててよかったこと

・週3回乗れていればやせられる(最近はできてないので絶賛リバウンド中)
・道路工事やってくれる人に感謝するようになった。舗装直後の道路、まじ走りやすい
・ヘルメットしてればハゲ隠しになるし、「紫外線でやられて」と言い訳もできる
・「あ、雨がきそうなんで」といって早く帰宅できる
・朝イチの会議にも通勤ラッシュを尻目にらくらくと出社できる
・街の名前、通りの名前を覚えられるようになった(地図音痴)
・季節に敏感になる。花の香りで季節のうつろひを感じることができる
・天気にめちゃくちゃ詳しくなる
・シャッターチャンス多数(もちろん止まってから撮る)
・走ってときは気持ちを集中できるのでアイデア出しにはいい(音楽でも仕事でも)
・歌いながら走ってもだれも文句を言わない(変には思うかもしれんが)
・お金がかからない
・エコ、節電
・コンビニ限定なんとかがあるとき、いくつものコンビニに立ち寄ってグッズをゲットできる
・アメッシュで雨雲の移動速度に勝ったときの達成感
・もちろん帰宅難民にならずにすむ

●参考にしている情報源
CyclingEX
@bicycle_1topi
疋田智の「週刊 自転車ツーキニスト」

※ITmediaにて。右の赤いCinelliと、真ん中のSKOOTがぼくのです
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