廃墟時計が8時15分、11時2分を指していたら想像してほしい
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「廃墟時計」というプロジェクトがあります。1分ごとに写真が切り替わる、美人時計の廃墟版みたいなの。自分のTLで話題になっていたので、見に行ってみました。そして感じたことをツイートしたのがこれ:
mazzo: 廃墟時計はおもしろいんだけど、11時2分と8時15分がこわすぎる。作った人はわかってやっているんだよね
8:46am, Jul 27 from YoruFukurou
というツイートをしたら、作った人である郷田まりぽさんから返事がありました。
MaripoGoda: @mazzo そのへんはもちろんわかってやってます。(片方はユーザの方にしてもらいました。) 他にもけっこう戦災物・災害物があるんですが、そういう写真こそ穏やかな日常の流れの中に呼び戻して見てもらいたいという思いがあって入れてます。 > 廃墟時計
12:43pm, Jul 27 from Web
ぼくが気になったのは、広島・長崎の原爆で一斉に止まった時計たちのことでした。郷田さんはそのことを含めたうえで開発されているとツイートしてくれました。
折しも、Nagasaki Archiveのことが話題になっています。これは、長崎原爆の被爆者による証言をGoogle Earthにプロットしたもの。
この証言は一様に11時2分のことを語ったものですが、同様に広島においては8月15分が、多くの時計が一斉に時を止めた時刻です。廃墟時計にはこの2組の悲劇も含まれているわけです。
廃墟時計。いま、iPadに表示させていますが、はかなく、美しいです。その背後にはさまざまな物語が眠っています。
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