【NETDUETTO】ネットライブは「拍手」でより楽しくなる【Ustream】
詳しい話は、藤本健さんがAV Watchで書かれる予定なのでそれを楽しみにしていただきたいのですが、昨夜、ボカロPらによるジャズバンド「VOCALOSSANCE」によるライブが昨夜行われ、その様子がUstreamで流されました。
ライブをUstreamで流すこと自体は珍しくないんですけど、このライブはヤマハのネットセッション技術であるNETDUETTOのα版を使ったもので、プレイヤーはそれぞれ別の場所にいて、ネット経由でリアルタイムセッションをするのです。それぞれがおよそ30msくらいのレイテンシーでプレイをする。相手の音はほぼリアルタイムで聴こえて、かなり速いテンポでも自然にプレイできる。だけど部屋にいるのは1人。それを、さらにUstreamで送出することができる。そんなジャズセッションが昨夜行われていたというわけです。
Ustreamライブ、ニコ生ライブなどの作法として、拍手をテキストメッセージで送るときに、「8888888」(ぱちぱちぱちぱち……)と書くことが多いのですが、それだと味気ないし、プレイヤーはテキストメッセージを常に読んでいるわけじゃないから、観客のリアクションがよくわからない。その問題を解決したのが、VOCALOSSANCEのメンバーであり、このUstreamライブのホストであるちえP。
Ustreamのチャット(IRC)で流れる「888」という文字列を検知したら拍手のサウンドをトリガーしてUstreamにミックスして流すスクリプトをPythonで書いてしまったのです。以前からSinsy用の変換スクリプトを作るなどプログラミング方面での才能「も」発揮していたちえP。このアイデアと実行力はすばらしい。
演奏の合間を縫って、拍手の重なり具合を調整したりして、まっこと臨場感のあるネットライブが実現されてしまいました。演奏が終わって「888」、ソロのときにも「888」。期待の曲がかかったときも「888」。「指笛を」というリクエストもありましたが、これはどうでしょう(笑)
NETDUETTOのUstream放送は絵がないのでちょっと寂しいのですが、それを補ってあまりあるライブ感を、この拍手スクリプトが果たしてくれたと思います。観客のリアクションが音だけで分かるってのが実にいいなあ。
Web拍手や投げ銭みたいに、自分の拍手ポイントを登録しておいて、8の数だけそれがパフォーマーに贈られるというのはいいかもしれないですね。ジョン・レノンの「宝石をじゃらじゃら」で、実際にお金がプレーヤーに飛んで行くという。今ならできる。