「iPhone版SugarCape」でiPhone版初音ミクを考えた
「Macで動くボーカルシンセ」で、iPhone版SugarCapeが正式に発表されました。
実は最初からiPhone版を狙っていたという開発の経緯から、リアルタイムに演奏する楽器としての位置づけ、そして、「極められる」「使っていてニコニコできる」という2つの狙いについて語られているので、ぜひ読んでください。
この中の「極められる」という部分は、ほかのiPhone楽器でいうと、「Pocket Guitar」「iShred」「Pocket Organ」あたりに共通するもので、
「上達することで楽しくなる」ような楽器
そのものです。わたしはPocket Guitarの第一人者になることが目標なので、そのあたりはよくわかります。
できたらこのSugarCapeについてもトッププレイヤーになりたいと考えています。
というのは、この発音させる文字を入力する部分、わたしが以前考えたものに似ているからです。
iPhoneの限られたスペースで50音を入れるには、指の大きさを考えると、「あかさたな」の子音部分と「あいうえお」の母音を組み合わせるのが最適だと思っていました。MooCowMusicのBandがまだJailBreakアプリだったころ、ユーザーは自由にインタフェース画面とサンプリングサウンドの割り当てを設計できていたのですが、そこにミクのサウンドを割り当てたことがあったのです。
[k][sh][t]とった子音だけミクに発音させたものと、[a][i][u][e][o]を連続して押せば発音できるようになるかなあと思ってやってみたのですが、当然ながら思うようにはいかず。そのまま動画を作ることもなかったのです。
SugarCapeのiPhone版では非常にうまい作りになっていて、そこで指定するだけで、発音自体は子音+母音のきちんとサンプリングされたサウンドが再生されるようになっています。そして、音程は傾きで。ここはやはり難しいと思うので、もう1人とのコラボで、ということなのでしょう。
もしもVOCALOIDのiPhone版が出てきて、リアルタイム入力をしようとすれば、やはりこのインタフェースに落ち着くのではないかと思います。そして、片手はリアルキーボードで弾くというスタイルが現実的かな、と。ただ、iPhoneでVOCALOIDエンジンをそのまま動かすのはCPUパワー的につらいと思うので、ある程度簡易版にならざるをえないと思うし、NetVOCALOIDの場合にはレイテンシー以前のタイムラグが発生するし。
でもまあ、iPhoneアプリの実装についてはSugarCapeの作者さん以上の人はそうそういるもんじゃないので、頼んじゃったほうがいいのでは、と思ってしまいました。