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「クリプトンVOCALOID新シリーズ情報」でちょっと考えた

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 クリプトン・フューチャー・メディア公式ブログでwatさんが書いているエントリー「ちょっとした新シリーズ情報公開前の前の前フリ」に、非CVシリーズであろう新しいVOCALOIDについて、ヒントが書かれていました。

声の提供者は、

声優でもプロ歌手でもなく、強いて言えば、ミュージカルの訓練を受けている方を予定しています。

 その理由として、「ミュージカルをされている方の地声の発声の安定性/傾向と、VOCALOIDへの組み込みの相性が良さそうなのは分かっていた」というのを挙げていますが、ミュージカルをやっている人をどうやって取り込むのか、という問題に行き当たっているようです。あと、「どういう魅力的な声質をセレクトするか」というところが悩みどころと。

 そこでとある「発想転換」にいきついたということで、そのネタバラシは10月中の続報を待て、ということなんですが、ブログは急に止まれないのです(笑)

 このエントリーが上がったということをTwitterにポストしたところ、すぐにこんなリプライが来ました。

wms 宝塚?>RT @mazzo: CVではない新ボカロは「声優でもプロ歌手でもなく、強いて言えば、ミュージカルの訓練を受けている方」

 たしかに思いつくのは宝塚。あとは劇団四季などミュージカルをやっているところでしょうか。

 でも、どうやったら宝塚や劇団と提携できるわけ? どの「声」を選ぶのか。

 ここからはいつものように妄想です。

mazzo 読めた!あのボカロ収録語を宝塚のボイトレに導入すれば一石二鳥 RT @wms: 宝塚?>RT @mazzo: CVではない新ボカロは「声優でもプロ歌手でもなく、強いて言えば、ミュージカルの訓練を受けている方」

 VOCALOID収録のときに使われるという謎の収録語。無意味な音の羅列をさまざまな音程で歌っていき、収録には数日を要するというもの。この収録パターンについてはさまざまな素材を試してきたクリプトンにノウハウがたまっているはずです。

 逆にそれを声楽、それもクラシックではなく、ポピュラーミュージックの訓練に組み込むことができたとしたらどうでしょう? 目標が、特定の楽曲を歌うことではなく、このVOCALOID収録用の特殊な文字列&音階パターンを完璧に歌うことだったら。

 クリプトンにとってはVOCALOID収録用の安定した素材が得られるし、さまざまなトーンの声が集められる。ミュージカルシンガーとしては未完成かもしれないけれど、VOCALOID素材としては十分なものが得られるだろうし、VOCALOID化されること自体がプロモーションになる可能性もある。

 組み方によっては、それを提供する学校・劇団にとっても大きなメリットがありそうな気がします。とくに未完成なアーティストである場合、発達途中の学生である場合。

 教育システムと連動した収録方法がうまく機能するようになれば、たとえばヤマハの音楽教室でこのボカロボイストレーニングを受ければ、最終的に自分のVOCALOIDができるようになるとか、そんな時代ががくるかもしれませんね。妄想ですけど。

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