追悼プラットフォームとしてのTwitter、YouTube
加藤和彦氏の訃報をTwitterで知ったという人は多かったのではないでしょうか。初期情報はNHKラジオのみ。新聞メディアで報じられたのはぼくらの感覚で見るとかなり遅く感じました。その間隙を埋めたのが、Twitterでした。
亡くなったという情報が出回り始めてすぐに確認したのはWikipedia。未確認のうちにここに書き込むことが多く、間違いも多いために完全に信用することはできないのですが、いちおうの目安になります。
大手メディアとして一番情報が速かったのは毎日.jp。その後で徐々に情報が出回り始める。このころから加藤和彦氏の作品を探し始めます。
自分のiTunesライブラリにはサディスティック・ミカ・バンドやザ・フォーク・クルセダーズの楽曲はありますが、みんなと悲しみを共有するには、その映像・音を共有できるYouTubeのライブラリがありがたい。
わたしはまず、iTunes Storeの加藤和彦氏の検索結果をTwitterで流しました。
でも、「この曲が好きだった」「こういう思い出がある」といった話をTwitter上でするときに役立つのはやはり、YouTube。さまざまな動画が上がっていました。フォークルの珍しい「水虫の歌」。新生フォークルで再演した「あの素晴らしい愛をもう一度」などなど。こうした動画を見て、音楽を聴きながら、彼の思い出を語り合ったのです。
著作権的な是非はさておき、Twitter、YouTubeがなければ、彼の音楽をみなで語り合う行為はここまで広がらなかったのではないかと思います。同じことは忌野清志郎氏の訃報のときも感じました。
iTunes Storeでは現在、黒船が30位。
今年は音楽に足跡を残した方々の訃報が多いですね。次にそうなったとき、TwitterとYouTubeは追悼する人たちの感情を共有するプラットフォームとして機能することでしょう。