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コンピュータの歴史に「パソコン」は存在しないのか

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 スティーブ・ジョブズの教科書入りに続く、教科書シリーズ第2弾やろうかな、と思い立って、高校三年生になる次男から「新・情報B」という教科書を借りました。

 水越敏行、村井純 編となっています。出版社は日本文教出版。

 で、突っ込みどころはないかなあ、といろいろとめくってみたのですが、まあ、固い内容。プログラミング言語の解説がJavaScriptだったのが今風だなあ、と思いました。

 コンピュータの歴史とかに多くのページを割いているのかなと思ったら、そうでもなく、特定のプラットフォームに偏ることのない内容のようです。

 その中であえて突っ込んでみると、ファイル形式のサンプルとして上がっている、「映像を扱うファイル」がAVIとなっているところ。ここはMP4とかMOVとかじゃないでしょうか。

 あとは歴史年表。

・1971年:テッド・ホフと嶋正利が世界初のマイクロプロセッサ、i4004を開発
・1978年:森健一が日本語ワードプロセッサを開発
・1980年:坂村健がTRONの基本構想を提唱
・1982年:クレイがスーパコンピュータCRAY-XMPを開発
・1983年:日本でファミコンが登場
・1984年:村井純らが国内の大学を結ぶネットワークJUNETを創設
・1985年:intel 80386(32ビットプログラム)の開発

 なにか抜けてませんか?

 そう、パソコンがないんですよ。あるのはせいぜい386くらい。OSはどこ? MS-DOSは? Windowsは? Apple ][は? IBM PCは? PC-9801はどこ? って感じです。1984といったら、Mac発売でしょうに(笑)

 ここは特定のパソコンに偏らないように「配慮」した結果でしょうか?

 高校生がこれで「おれ、ICTやりてー!」と思うかどうかは別にして、よくまとまっているとは思いましたが。

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