iPhoneのゴムゴムシンセ「PASY02」をギュインギュインしてみた
先日紹介したパンカクの物理シミュレーションシンセサイザー「PASY02」が発売されました。もちろん購入しましたが、115円と安すぎて楽しすぎです(App Storeへのリンク)。
・ iPhone史上サイコーに画期的で物理シミュレーションなシンセ「PASY02」が出るよ
ユーザーインタフェースの部分はおいといて、まずはOptionから。シンセサウンドとしては、かなり広いレンジを持ったもので、VCOは正弦波、矩形波、三角波、鋸歯波の4種類。カットオフフリーケンシーやレゾナンスなどの音色変化のパラメータは付属していません。そのほかに普通のシンセサイザーっぽいパラメータは、「Frequency Range」くらい。これで音域の広さを設定できます。
見慣れないパラメータが2つあります。「Spring power」と「Inertia Power」。「Spring power」はネットの張りの強さ、「Inertia Power」は慣性力の大きさとなっています。これが、この「楽器」を特徴づけるものなのです。
インタフェースは、通常の鍵盤や、X-Yパッドではなくて、縦横に張り巡らされたネット。これの縦横が交わっているところ(格子点?)をつまんで放す、そのあとの動きを音としてシミュレーションしているのです。
音色は、鋸歯波が最もブリブリと派手なサウンドを奏でることができます。「Frequency Range」は広く取っておいたほうがいいでしょう。また、「Spring power」は張りを弱くしておいたほうが、ビヨンビヨンと動きまくってくれます。「Inertia Power」を大きくすると振幅が複数回になります。最大にしておくと、いつ終わるのか分からなくなるので、やめたいときには左下の「Reset」ボタンを押すようにしましょう。
このゴム操作、ポリフォニックです。5個の点を同時に操作しても動きました。ディレイなどのサウンドエフェクトを組み合わせると相当に強力なソロ楽器となることでしょう。
昔、金属製の菓子箱にゴムを張って、弦楽器っぽいものにして遊んだことってありますよね。それをとことん進化させたような感じ。きょうから世界のあちこちでギュインギュインなサウンドが繰り広げられるでしょうね。
動画を投稿してみました: