Appleの幻のOSがWindows Mobileで甦る?
ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏のブログによれば、Windows MobileにZuneの機能を組み込むという話がでているそうですね(The Register経由)。Windows Mobileの音楽、ビデオ関連はあまり出来がよくないっぽいので、なかなか現実的なてこ入れ方法ではないでしょうか。
このプロジェクトは元MacBUのトップだったロズ・ホー氏が担当しているそうで、Mac OSのよさとかを十分に分かっている人だけにちゃんとしたものになりそうな予感。ピーター・ハディー氏に「コアOSはロバストだけどミドルウェアはダメ」と言われたWindows Mobileの上物が改善となればいい傾向です。
でも日本ではどうするんだろう。Zuneのサービスを始めるの? Windows DRMはどうするの?
Zuneはさておき、表題の件。このプロジェクト名が「Pink」というらしいんですよ。Pinkといえば、これぞベイパーウェアと言われた、Apple幻の次世代OSで、オブジェクト指向やマイクロカーネルなどさまざまな新機能実現のためにスクラッチから作ろうと多大なリソースを投じたことが知られています。結局はデモ機能だけでまったく使い物にならないことが判明し、その一部だけがMac OS 8あたりに採り入れられたりしていました。
結局は、Mac OSのコアOSをどうするかでWindows NT、BeOS、NEXTSTEPのどれをとるかでもめにもめて、ジョブズのNeXTが買収され、それを決断したギル・アメリオはジョブズから追い出されてその後の大成功はみなさんご存知のところ。
そんな由緒あるPinkという名前ですが、MacBUにいたロズ・ホー氏が知らないわけはなく、なにか意味があるんじゃないのかな、と勘ぐったり(笑)
Appleにとってすごく縁起が悪い名前なので、Appleに対抗するプロジェクトにあえてその名前をつけることでチームが対抗意識を燃やせると考えたのかもしれませんね。