iPhoneより早く3Gに対応していたアイポット
象印のサイトでCM集をみていたら、「みまもりほっとライン」というサービスのCMがありました。電気ポットにプレゼンス管理機能がついており、利用が途絶えると、あらかじめ指定された連絡先に連絡がいく、というものです。
年老いた親の安否を手軽に確認できる製品・サービスとして2001年にスタート。現在も続いています。
象印マホービンは12月18日,離れて暮らす家族の電気ポット利用状況を確認できるサービス「みまもりホットライン」を2001年3月21日から開始することを発表した。同サービスでは,「iポット」と呼ばれる無線通信機を内蔵した電気ポットの使用状況が,NTTドコモのパケット通信網を通じて専用サーバに記録されるほか,契約者に1日2回メールで配信される。契約者は,PCから専用Webページにログインすると,過去1週間の履歴を参照できる。
なお、契約料(初回のみ)が5,250円で、利用料金は毎月3,150円かかります。利用状況が通知されるメールアドレスは1件で105円、2件で210円が毎月発生。
気になるのが「アイポット」という、iPodに類似した名称ですが、製品化はiPodよりも「iポット」(i-Pot)のほうが早かったのです。
公式ページによれば開発の動機は次のようなものだったそうです。
96年4月、東京池袋のある下町でひとつの悲劇が起きました。病気の息子さんと看病していた高齢のお母さんが亡くなってから1ヶ月後に発見されるという悲しい事件。このニュースにショックを受けた医師・網野氏から象印に『日用品を利用してお年寄りの日々の生活を見守る仕組みができないか』との相談が寄せられたのでした。
携帯電話を親に使ってもらったとしても、それだけでは安否を確認することはできません。能動的にこちらからかけるか、向こうからかかってくるかでないと分からないからです。
今風にいうと、お茶を飲んだかどうか、それだけを投げる単機能のTwitterみたいなもので、見張られているという気持ちも薄いでしょうし、導入しようという気になりやすいかも。
なお、当初、i-Potはmovaのみの対応だったのですが、5月21日からFOMAに対応。iPhoneよりも早く3Gに対応したというわけです。