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Make: Tokyo Meetingで見た「未来派楽器」

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 オライリー・ジャパン主催のMake: Tokyo Meetingに参加してきました。前回のイベントには参加できなかったので、今回が初参加。お目当ては、SF作家野尻抱介先生らによるニコニコ技術部プレゼンテーションだったのですが、そのほかにも面白いガジェットやテクノロジー満載でした。その中から、音楽系のものをいくつか紹介します。

 まず、今回の目的であった、ニコニコ技術部のプレゼンテーションは、野尻先生のほかに、不在通知Pの名で知られるrerofumi氏、ネギ振り動画などで著名なakira_yu氏がステージに上がり、「ニコニコ動画における初音ミク実体化ムーブメント」を題材に、ニコニコ動画における技術部の位置づけ、初音ミク「作ってみた」の流れ、Tipsなどが語られました。「また御社か」で知られる某「痛社」社長も紹介されるなど、おおいに盛り上がりました。

 野尻先生は、このブログも読んでいただいているとのこと。光栄です。野尻先生といえば、オープンソースMP3ハードウェアを使った初音ミクMP3動画で有名ですが、そのMP3プレーヤーがさらに改造されており、実際にネギを振り、さらにそのスピードが変えられるようになっています。それに加え、このネギ振りメカは、より大型のバイオメタル亞北ネルも連動するようになっており、亞北ネルの必須アイテムであるケータイが動きます。

Make_nojiri

 純粋な楽器としては、宇田道信氏によるウダーの実演を初めて見ることができました。説明するのは難しいので、ぜひ動画を見ていただきたいのですが、両手で抱えて、両手の両指を駆使して14ポリフォニックの音をリアルタイムで奏でるというもの。相当な習熟が必要だと思いますが、既に数人の方が演奏に使われているということです。よく聞かれる質問というのをしてしまったのですが、ネジコンとは無関係だそうです。

 最新バージョンの3.3というのを実演していただいたのですが、今後のバージョンアップとしては、非MIDI化というのを考えているそうです。MIDIの転送速度は遅過ぎるので、外付けにした音源をコントロールするには困難だそうで。

 いつまでも聴き続けていたくなるような音楽でした。

Make_uda

 これを楽器といっていいのかな。プリンタを楽器化した「からりおん」というものがマイナスドライバーというユニットにより、出展されていました。最近、発表されたのでご存知のかたも覆いかと思います。ステッピングモーターを細かく制御することで、モーターを正確に発音させ、PC側のシーケンサーからプリンタをコントロールし、音楽を鳴らすのです。もちろんモーターやヘッドのシーク音でノイズは乗りますけど、ちゃんと音楽になっていました。話をうかがった、廣瀬健二氏によれば、最近のプリンタはステッピングモーターじゃないので、利用できないらしいですけど。昔のエプソン製プリンタと相性がいいんだそうです。

 プリンタを音楽に使った例としては、Xerophonicsのcopying machine musicという試みがありますが、それはノイズをサンプリングしたようなものなので、まったく異なります。これは、iTunes Store USで買えるので、よかったらどうぞ。

Make_colorion

 そしてギター。

 Mountain Guitarという、Guitar Heroのコントローラみたいのを発見。これが実に秀逸でした。

 できること:

・ネックに搭載されているスイッチを押して音階移動
・本体を上下に移動させることで音階移動
・本体の傾きを変えることでアーミング
・揺らすとビブラート
・ボディを激しく叩くとタッピング

といった具合。パフォーマンスが実に絵になるギターです。タッピング(いわゆるライトハンド奏法)については、iPhoneでアプリ化を考えていたので、ヤラレタ感があります。作者の金箱淳一氏は、製品化のための協力者を探しているそうなので、興味のある方はぜひ。わたしも製品化されたら買いたい、使いたい。

 ジャミネーターもぜんぜん知らないでこれを作ったったそうです。しかも本人はギターを弾かないので、想像で動作と音をマッチングさせたというのだからスゴイ。

Make_mountainguitar

 ほかにもオモシロ展示はたくさんあったので、別エントリー起こして書くことにします。

 [mi]みたいもん!さんが、イベントの詳しいレポートを書かれているので、そちらもどうぞ。

 Imamuraの日記さんにも、詳細レポートが上がっていました。

Comment(5)

コメント

アロハ

昔、ASCIIのエイプリルフールネタ雑誌(冊子)のAh!Skiiに、8インチFDDをリズムマシンにする記事があった記憶があります。

プリンターを使ったデモと言うと、昔はラインプリンターのデモで、
モナリザのAAの打ち出しとか、よく見かけました。

koya

8インチならかなりの大音量ですね。うちにも初代PC-9801用のが1台あります。「からりおん」も、「無理してやがる」感が漂っててとても楽しかったですよ。

どうも、紹介ありがとうございました。
 ウダーは手の形を保ったまま簡単にコードを○×できるとか……音楽知識がないのでよくわかりませんが、いろいろメリットがあるそうです。確かに、無駄な動きが少ないですもんね。
 今回の展示は楽器が多くて面白かったです。ミク萌え系な私も音作りはやんなきゃいけないので、いろいろ刺激になりました。

野尻先生、簡単すぎる紹介なのに恐縮です。ニコニコ技術部のはムービーを見直してからまとめなおすつもりでいます(会場ノイズがすごくて音声がちょっと聞き取りにくくて)。
ウダーは、音程の細かいコントロールとか音量も変えられるというのがすごいですね。わたしも本当に刺激になりました。
尻Pの次の「先生何やってるんすか」を楽しみにしています。

アロハ

ハードウェアは、ARToolKitが、キットと工学ナビさんのサンプルコードで広まったように、元となるようなものを
準備するのは難しいのでしょうかね。

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