ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その3)
KORG DS-10 Blogに「New “KORG DS-10″ demonstration movie uploaded!」というエントリーと、YouTube動画が掲載されています。
今回のデモムービーの最大のポイントは、MS-10ではなくてMS-20的機能が使われたことです。それは、3月13日のエントリー「ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その1)」で紹介した、
・ハイパスフィルターとバンドパスフィルター
・デチューン
です。
まず、最初のポイントから。
この2つのフィルターは、音色をエディットするうえで基本となる、周波数のどの部分をカットするかという機能が大きく異なるのです。通常のアナログシンセで使われているローパスフィルターはカットオフフリーケンシーで設定した周波数より高い部分をカットし、カットする直前のところをピークというパラメータで持ち上げます(普通にはレゾナンス)。逆にハイパスフィルターでは低い周波数をカットする、バンドパスフィルターは両方をカットして中間部分を通す、というふうになっています。
今回のデモでは、ドラムの部分で、バンドパスフィルターとハイパスフィルターをうまく使ってましたね。
4つのパッドにドラム音源を割り当て、それぞれにエフェクトをかける。フランジャーが効果的でした。
VCO2のデチューンもでてきましたけど、あれは五度とかにぴったりあうようになってるのかな。きれいに合わせてたけど。
あと、鍵盤が一瞬だけ出てきました。オリジナルのMS-10から上の1オクターブを取り去ったもののようです。
こういうふうに小出しにされると、わずかな情報からいろいろな機能が推測できて面白いですね。実機をさわるのが楽しみです。