パンドラの函をあけてみた
きょう夕方にアップした記事「好みの曲だけを流すPandoraが検索機能追加」を書くために、この新機能を試してみたのですが、これがおもしろい。
Pandoraというのは、楽曲の属性をデータベース化しておき、傾向が似ている曲をどんどんストリーミングしてくれる、自分専用のラジオ曲を作れるサービスです。これは、米国以外ではサービスしていないのですが、IP制限をかけるほどのきびしさではなく、お試しするくらいならば可能。
で、本日加わったのが、楽曲やアーティストを検索して、楽曲の「属性」を知ることができる、Backstageという機能なのです。
たとえば、Queenの“Bohemian Rhapsody”:
demanding vocal performances
mild rhythmic syncopation
heavy use of vocal harmonies
a prominent rhythm piano part
call and answer vocal harmony (Antiphony)
demanding instrumental part writing
meandering melodic phrasing
mixed acoustic and electric instrumentation
paired vocal harmony
a clear focus on recording studio production
major key tonality
melodic songwriting
a dirty electric guitar solo
an emotional male lead vocal performance
intricate arranging
という属性が与えられていることがわかります。“a clear focus on recording studio production ”というのは、“A Day In The Life”や“Bridge Over Troubled Water”にも与えられており、いわゆる凝りに凝った、エンジニアリングがほどこされたレコーディングの作品であることがわかります。
“call and answer vocal harmony (Antiphony)”というのは、例の「ガリレオ、ガリレオ、マグニフィコ〜〜」のところですね。
といったふうに、ミュージシャンの楽屋裏に行った雰囲気を味わえます。
本日オルタナティブ・ブロガーに加わった藤巻さんのブログタイトルである“Here, There and Everywhere”(ぼくも大好きな曲です)は、
pop rock qualities
folk influences
acoustic sonority
meandering melodic phrasing
thru composed melodic style
major key tonality
melodic songwriting
a smooth male lead vocalist
romantic lyrics
vocal harmonies
という属性です。“meandering melodic phrasing”あたりが一番の特徴ですかね。似た曲には「ニューヨーク炭坑の悲劇」「ミセス・ブラウンのお嬢さん」あたりがあげられています。
ちなみにこの曲が入ったRevolverは今年で40周年なのですね……。
歌詞も調べているのです。例えばNeil Youngの“Heart Of Gold”は“great lyrics”ですって。
みなさんも好きな曲で試してみてはいかがでしょうか。音楽ネタに反応してくださるWoodenshipsのharurinさん、どうです?