AI基盤モデルの開発環境整備に向けた経済安保法に基づく認定供給確保計画(クラウドプログラム)
経済産業省は2023年12月26日、「AI基盤モデルの開発環境整備に係る事前調査」の開始を公表しました。
安全保障の確保に関する経済施策を総合的かつ効果的に推進することを目的とする「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」において、安定供給確保を図るべき重要物資として「クラウドプログラム」が政令で指定されており、経済産業省においては、高度な電子計算機の利用環境整備に取り組む事業者を支援することとしています。
支援に当たっては、事業者が策定する供給確保計画の公募を行い、認定案件・補助額を決定することを予定していますが、公募・採択をより円滑に進めるため、事前調査を実施する計画です。
クラウドプログラムの安定供給の確保
2023年1月「インターネットその他の高度情報通信ネットワークを通じて電子計算機(入出力装置を含む。)を他人の情報処理の用に供するシステムに用いるプログラムに係る安定供給確保を図るための取組方針」を公表しています(関連URL)。
これまで、東京大学(量子コンピューターを活用したクラウド提供)、さくらインターネット・ソフトバンク・ゼウレカ(生成AI用計算資源のクラウド提供)を支援決定しています。
経済安保法に基づく認定供給確保計画(クラウドプログラム)
出典:経済産業省 第10回 半導体・デジタル産業戦略検討会議 2023.11.29
関連情報になりますが、データセンター地方拠点整備事業費補助金の概要及び採択結果についてもとりあげたいと思います。
デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合「中間とりまとめ2.0」の考え方に基づき、東京圏・大阪圏を補完・代替するデータセンターの中核拠点を地方に新たに設けるため、土地造成、電力・通信インフラ、建屋及び設備の整備を支援。公募の結果、北海道苫小牧市において補助事業を実施するソフトバンク株式会社を採択しています。
データセンター地方拠点整備事業費補助金の概要及び採択結果について
出典:経済産業省 第10回 半導体・デジタル産業戦略検討会議 2023.11.29