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生成AIなどのテクノロジーの進化により、経営幹部は2024年にかつてない大きな変化を予測

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アクセンチュアは2024年1月18日、「Pulse of Change: 2024 Index」調査を公表しました。

経営幹部が2023年に経験した前例のない変化のスピードに続き、2024年にはさらなる加速が予測されると報告しています。この指数は、テクノロジー、人材、経済、世界情勢、気候、消費者と社会など、ビジネスに影響を与える6つの要因に基づいており、それぞれの影響度を労働生産性やIT支出などの指標を用いて分析しています。

特筆すべきは、生成AIの進化がビジネスに革命的な影響を与える主要な要因として、テクノロジーが2022年の6位から2023年には1位に跳ね上がったことです。この変化は、経営幹部の間でも同様に認識されており、テクノロジーを最も重要な変化要因と見なしています。

一方で、「人材」は変化要因として2位にランクインしましたが、経営幹部の調査では4位に留まりました。しかし、経営幹部の42%がスキル不足が変化への対応能力を阻害すると回答しており、人材戦略が企業にとって極めて重要であることが強調されています。

アクセンチュア ストラテジー&コンサルティングのジャック・アザグリー氏は、「変化の度合いはここ数年で急激に増加しており、企業活動の根本的な変革が求められている」と指摘。成功するためには、生成AIを含むテクノロジーを活用し、継続的に企業を再創造する戦略が不可欠であり、従業員を変革の中心に据えることが重要であると述べています。

経営幹部の大多数(88%)は、2024年に変化のスピードがさらに加速すると予想しています。60%が変化をビジネスチャンスと捉え、68%は増収を見込んでいます。しかし、52%の経営幹部は、今後のビジネス環境での変化に対応する準備が不十分であると回答しています。

経営幹部の61%は、2024年にテクノロジーによる創造的破壊のペースがさらに加速すると予想し、76%は生成AIを脅威よりもチャンスと捉えています。しかしながら、47%はテクノロジーの変化に十分な備えがなく、72%は責任あるAIの活用に社会的懸念を抱えています。

この調査結果は、経営幹部が直面している複雑な課題と、今後のビジネス環境の変化に対応するための戦略の重要性を浮き彫りにしています。テクノロジーの進化に伴い、経営戦略と人材育成の見直しが、企業の成長と持続可能な発展のために不可欠であることが明らかになりました。

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出典:アクセンチュア Pulse of Change: 2024 Index 2024.1

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