中小企業におけるデジタル化・DXの取組状況
経済産業省は2023年11月29日、「第1回 支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を開催しました。
今回はこの中から、中小企業におけるデジタル化・DXの取組状況についてとりあげたいと思います。
デジタル化・DXの取組状況は、漸進的な進展が見られる一方、2022年時点においても、6割強の中小企業はデジタル化・DXが全くの未着手、もしくは一部業務のデジタル化にとどまっており、DXだけではなく、その前段階であるデジタル化も道半ばとなっています。
出典:経済産業省第1回 支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会 2023.11.29
中小企業におけるデジタル化・DXの段階と労働生産性・売上高の変化をみてみましょう。デジタル化・DXの段階別で労働生産性の変化及び売上高の変化率を見ると、デジタル化・DX の段階が高い中小企業の方が双方において有意に伸長しており、デジタル化・DXを通じて企業 はより成長するものであると考えられるとしています。
出典:経済産業省第1回 支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会 2023.11.29
中小企業がDXに期待する成果・効果及び課題もあげられています。
DXに取り組むに当たっての課題は、人材不足が最も多く、次いで予算、効果・成果があげられています。DXへの期待としては、業務効率化、コスト削減とデジタル化による得られる成果・効果が多くなっています。
出典:経済産業省第1回 支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会 2023.11.29
中小企業がDXに期待する成果・効果及び課題もあげられています。
中小企業のDXにおける具体的な取組内容です。DXに取り組む意欲のある中小企業のうち、約半数が支援機関を活用した経験がある、もしくは 支援機関の活用を検討していると回答しています。また、中小企業はDXの支援機関として金融機関の活用を考えている企業の割合が一番多くなっています。
出典:経済産業省第1回 支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会 2023.11.29