世界のパブリッククラウドサービスの収益は、2023年上半期に前年比19.2%増加
IDCは2023年12月11日、2023年上半期の世界のパブリッククラウドサービス市場予測を公表しました。
IDCの調査によると、世界のパブリッククラウドサービス市場の収益は、3155億ドルに達し、2022年同期に比べて19.1%増加しています。
市場において、SaaSは、収益全体の約45%を占め、引き続きパブリッククラウドサービス収益で最も多くなっています。
IaaSは、全体の20.4%で2番目に大きな収益カテゴリーでした。PaaSとソフトウェア・アズ・ア・サービス - システムインフラストラクチャソフトウェア(SaaS - SIS)は、それぞれ全体の収益の18.0%と16.9%を占めました。PaaSとSaaS - SISは、年間収益成長率が最も高いカテゴリーとなっています。
IDCのアナリストは、
AIの普及が強まる中、クラウドテクノロジーの基本と、企業やあらゆる規模の企業にとっての戦略的パートナーとしてのパブリッククラウドPaaSプロバイダーの重要性は明らかです。あらゆる種類のデータストリームを基にした近代化や新しいインテリジェントアプリケーションのイニシアチブのために、クラウドへの移行と採用を加速し続けています。PaaSの市場成長は、トップ数社だけでなく、クラウドにおいて顧客のニーズを満たす広範なPaaSベンダーのエコシステムも形成されています。
とコメントしています。
パブリッククラウドサービスの主要プロバイダーはその地位を維持し、トップ5のパブリッククラウドサービスプロバイダー(マイクロソフト、アマゾンウェブサービス、セールスフォースインク、グーグル、オラクル)の合計収益は、世界全体の41%を占めています。全4部門で提供を行っているマイクロソフトは、17.1%のシェアで全体のパブリッククラウドサービス市場のトップに留まり、アマゾンウェブサービスが12.6%のシェアで続いています。
IDCは、2023年の世界のパブリッククラウドサービス収益が6630億ドルに達し、2022年に比べて20.0%増加し、2024年にも同様の増加が見込まれると予測しています。予測期間中に年間成長率がわずかに減速するものの、市場は5年間の年間平均成長率が19.4%で、2027年には1兆3400億ドルに達すると予測しています。
出典:IDC 2023.12