APACをリードする主要データセンター事業者の現在地とこれから
IDCは2023年11月14日、2023年のアジア太平洋地域のデータセンター運用・管理のリーダーと主要プレイヤーの動向調査を公表しました。
DC Names Datacenter Operations and Management Leaders and Major Players in Asia/Pacific for 2023
IDCによると、デジタル・リアルティとエクイニクスがデータセンター運用・管理ベンダーの中で「リーダー」として評価されており、GLPグループ、KDDI、NTT、STT GDCなどが「主要プレイヤー」として追いかけています。
デジタル経済のインフラのバックボーンとして、データセンターはますます重要な役割を担っています。
これらは、クラウドコンピューティング、コネクティビティ、アプリケーション展開のハブとして機能し、クラウド環境などへの強力な接続を提供する重要なインフラコンポーネントとなっています。
サードパーティのデータセンターは、ハイブリッド・マルチクラウド・エコシステムにおいて、ハイパースケール・クラウドサービスプロバイダー(CSP)に似た重要性を増しているとしています。
企業とハイパースケール事業者は、継続的に利用可能で準拠しているインフラの重要性を認識。そして、ビジネスリーダーは、ビジネス継続性および災害復旧(BCDR)を重要なレジリエンス戦略の要素として統合することに特に重点を置いて、ビジネスのレジリエンスを優先しています。
アジア太平洋地域の人々がストリーミングからバーチャルバンキングまでさまざまなデジタルサービスの利用拡大に伴い、アジア太平洋地域の多くの企業がデジタルインフラ戦略を再考する原因となっています。
COVID-19パンデミック中にデータセンター業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが加速されたとはいえ、これはこれから来ることのための基礎を築いただけであり、主流のAIとMLの採用がコンピューティングの中心で大きな変革を引き起こしています。
こういったAIの進展などにより、経営幹部は戦略を再評価し、ホスティングサービスの利用においてバランスを見いだす必要に迫られており、デジタルイニシアチブのための高品質でレジリエント、安全なインフラを確保するために、データセンターサービスへの要求を高めています。
IDCのアナリストは、
データセンターは、ビジネスがデジタルトランスフォーメーションの全ポテンシャルを活用するための重要な役割を果たしており、重要なITインフラを収容するスペースと電力を提供するだけでなくなっています。企業はデータセンターのコアインフラとクラウドやエッジロケーションとの統合の必要性をますます理解するにつれて、データセンター事業者のコネクティビティの重要性は増していくでしょう。
とコメントしています。