世界のクラウドエコシステムのリーダーと成長率
Synergy Research Groupは2023年1月23日、「Public Cloud Ecosystem Market Growth & Leaders 2022」に関する市場動向を公表しました。
Total Public Cloud Revenues Jumped 21% in 2022 Surpassing $500 Billion Despite Economic Headwinds
Synergy Research Groupの調査によると、主要なパブリッククラウドサービスおよびインフラ市場全体で、2022年の事業者とベンダーの収益は5440億ドルに達し、2021年から21%増加しています。中でも最も大きな伸びを示したのはIaaSとPaaSです。
ドル高や中国市場の問題など大きな逆風もありましたが、これらのサービスによる年間収益は29%増の1950億ドル超に達しています。
その他の主要サービス分野では、マネージドプライベートクラウドサービス、エンタープライズSaaS、CDNが、2021年から平均19%成長し、サービス収益をさらに2290億ドル増加しています。
これらのサービスを支援するため、パブリッククラウド事業者はデータセンターのインフラの構築、リース、設備に1200億ドルを投じ、前年比13%増となっています。
パブリッククラウドのエコシステム全体では、マイクロソフト、アマゾン、セールスフォース、グーグルが大きな存在感を示しています。
その他の主要企業は、Adobe、Alibaba、Cisco、Dell、Digital Realty、Huawei、IBM、Inspur、Oracle、SAP、VMwareなどで、これらの企業の合計で、パブリッククラウド関連の全収入の60%を占めています。
クラウド市場は世界のすべての地域で力強く成長していますが、米国は依然としてもっともシェアの高い地域となっています。
2022年には、米国がクラウドサービス全体の収益の45%、ハイパースケールデータセンターの容量の53%を占めるようになります。
主要プレイヤーの大半は米国企業であり、次いで中国企業が2022年のクラウドサービス売上高全体の8%、ハイパースケールデータセンターの16%を占めます。
Synergy Research Groupの予測データにでは、パブリッククラウドのエコシステムの売上はわずか4年で2倍になると予想しています。
同時期に、大手クラウドプロバイダーは、運用中のハイパースケールデータセンターの数を50%増やし、データセンターのネットワークの容量を65%以上拡大すると予想さしています。
まだまだ、クラウドエコシステムの市場は成長し、加速しています。
出典:Synergy Research Group 2023.1