「経済産業政策の新機軸」において取り組む分野
経済産業省は2022年11月2日、「第9回 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会」を開催しました。
この中から、「経済産業政策の新機軸」において取り組む分野についてとりあげたいと思います。
「経済産業政策の新機軸」において取り組む分野では、
世界的な社会課題を起点に(ミッション志向)、企業の投資先として日本が積極的に選ばれるような、長期持続的に成長が見込まれる魅力的な市場環境を、5~10年腰を据えて官も一歩前に出て構築し、国内投資・イノベーション・所得上昇を喚起していくとしています。
同時に、企業の競争力と生産性の向上には、国内外のつながりも重要。日本の特徴を活かし、社会課題「解決」先進国として、国内外で今後広がる社会課題起因の成長市場を中心に、内外一体で成長していけるよう、国際連携等も進めていく点もあげています。
また、今秋から検討の深掘りを本格化し、未来を見据えた「意欲的なミッション(ビジョン・目標)」と「抜本的な対応策」の検討していくとしています。
出典:経済産業省 第9回 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 2022.11.2
政府の取組例のをとりあげたいと思います。
政府の取組例:炭素中立型社会の実現
2050CNに向けて、エネルギーの安定供給の確保を大前提に、経済・社会、産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させるための施策検討のために、GX実行会議を創設。これまで総理御出席のもと3回開催。
今後10年間に官民協調で150兆円超の投資を実現するための「GX投資のための10年ロードマップ」を年内に取りまとめるとしています。
出典:経済産業省 第9回 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 2022.11.2
政府の取組例:スタートアップ政策の推進
市場変化のスピードが加速しグローバルなイノベーション競争が激化する中、スタートアップへの支援がカギに
出典:経済産業省 第9回 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 2022.11.2
政府の取組例:人への投資
急速なデジタル化や脱炭素化による産業構造の転換の中にあっては、必要とされる能力やスキルが変化。
未来を支える人材を育成・確保するには雇用・労働から教育まで、社会システム全体での「人への投資」の見直しが必要。未来人材ビジョンで打ち出した方向性を今後具体化していくとしています。
出典:経済産業省 第9回 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 2022.11.2