GXを実現するための社会システム・インフラの整備に向けた取組の全体像
経済産業省は2022年11月14日、「第9回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 グリーントランスフォーメーション推進小委員会/総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 2050年カーボンニュートラルを見据えた次世代エネルギー需給構造検討小委員会 合同会合」を開催しました。
本会合では、クリーンエネルギー戦略中間整理を踏まえたGXの実行推進に向けて、議論・検討を進めており、この中から、GXを実現するための社会システム・インフラの整備に向けた取組の全体像をとりあげたいと思います。
本会合では、世界では、GXに向けた取組の成否が、企業・国家の競争力に直結する時代に突入。150兆円超の官民GX投資等の実現により、GXを前倒し・加速化するため、以下の5本柱をはじめとする政策をどう具体化するかが、議論のテーマとなっています。
①成長志向型カーボンプライシング構想
②規制・支援一体型投資促進策
③GXリーグの段階的発展・活用
④新たな金融手法の活用
⑤アジア・ゼロエミッション共同体構想など国際展開戦略
クリーンエネルギー戦略(中間整理)の全体像を以下の方向感で整理をしています。
第1章において、ウクライナ危機・電力需給ひっ迫を踏まえ、エネルギー安全保障の確保に万全を期し、その上で脱炭素を加速させるための政策を整理しています。
第2章では、①脱炭素を経済の成長・発展につなげるための産業のグリーントランスフォーメーション(GX)、②産業界のエネルギー転換の具体的な道筋や取組、③地域・くらしの脱炭素化に向けた具体的取組を整理した上で、それらを踏まえ、④GXを実現するために必要となる政策等を整理しています。
GXを実現するための社会システム・インフラの整備に向けた取組の全体像は、以下のとおりです。
GXの実現に向けては、社会システム・インフラの整備がポイントで、投資誘導、そして、共通基盤の整備がの取組をまとめています。
出典:経済産業省 2022.11