医療DXの推進について
内閣府は2022年10月12日、「医療DX推進本部(第1回)」を開催しました。
医療分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じたサービスの効率化・質の向上を実現することにより、国民の保健医療の向上を図るとともに、最適な医療を実現するための基盤整備を推進するため、関連する施策の進捗状況等を共有・検証すること等を目的として、内閣に、医療DX推進本部を設置しています。
医療DXに関する施策をスピード感をもって推進していくため、工程表の策定を行う計画となっています。
具体的に推進すべき施策では、
(1)「全国医療情報プラットフォームの創設」
オンライン資格確認等システムのネットワークを拡充し、レセプト・特定健診等情報に加え、予防接種、電子処方箋情報、自治体検診情報、電子カルテ等の医療(介護を含む)全般にわたる情報について共有・交換できる全国的なプラットフォームを創設。
(2)「電子カルテ情報の標準化等」
医療情報の共有や交換を行うに当たり、情報の質の担保や利便性・正確性の向上の観点から、その形式等を統一。その他、標準型電子カルテの検討や、電子カルテデータを、治療の最適化やAI等の新しい医療技術の開発、創薬のために有効活用することが含まれる。
(3)「診療報酬改定DX」
デジタル人材の有効活用やシステム費用の低減等の観点から、デジタル技術を利活用して、診療報酬やその改定に関する作業を大幅に効率化。これにより、医療保険制度全体の運営コスト削減につなげることを目指す。
また、医療情報の利活用に係る法制上の措置等を講ずることとしている点についてもフォローアップを行うとしています。
医療DXに関する施策の推進に関する当面の進め方は以下のとおりとなっています。
出典:医療DX推進本部(第1回)