企業におけるIT動向の重要施策は、「全社的なデジタルビジネス戦略の策定」や基幹系システムのクラウド化の実践」が上位に
アイ・ティ・アール(ITR)は2022年4月14日、DXで成果をあげるためのクラウド活用戦略の立案とクラウド事業者の選定の重要なポイントを解説した、ホワイトペーパー『DX推進のためのクラウド選定指針 〜RFPテンプレートによる迅速な候補事業者選定〜』を発行し、5つのテンプレートとともに本日よりホームページで公開しました。
ITRの『IT投資動向調査2022』(2021年8~9月調査)によると、「全社的なデジタルビジネス戦略の策定」、つまりDX戦略が最も重要視されています。
同調査では、これに「基幹系システムのクラウド化の実践」が続き、「マルチクラウド環境の採用」も10位に位置し、「DX」と「クラウド」が企業にとって最重要テーマであるとしています。
出典:ITR IT投資動向調査2022
クラウドの利用においては、クラウドネイティブ・アプリケーションを選択することが最も有効であるとし、既存アプリケーションをクラウドに移行する方法には、「シフト」と「リフト」の2つをえげています。
「シフト」は、既存アプリケーションを直接クラウドネイティブ化する方法ですが、多数のアプリケーションを運用している企業においてそれらを全てクラウドネイティブ化するには多大な時間とコストを要し、非現実的としています。
一方、「リフト」は、既存アプリケーションをそのままIaaSに移行する形態、または最小限の改修を行ってクラウドに移行する形態を指します。図2に示す「リフト&シフト」パターンは、リフトを行った後にネイティブ・アプリケーションに改修または再構築する方法であり、数多くの利点を享受でき、DXやイノベーションを加速することができるとしています。
出典:ITR DX推進のためのクラウド選定指針 2022.4
ITRでは、クラウドは自社ビジネスを強力に推進するIT基盤であると位置づけ、クラウド事業者(Cloud Service Provider:CSP)についても、協同作業によってDXを推進するIT基盤を構築・運用する戦略的パートナーと捉え、その選択基準を変える必要があります。DX推進のためのクラウド選定指針公開を公開しています。
ホームページより資料を無償でダウンロードできます。