2026年までにGlobal 2000企業の40%が、インテリジェントオートメーションの利用を2倍に増やす 〜IDC調査より
IDC Japanは2022年2月7日、「2022年のFuture of Intelligence(インテリジェンスの未来)に関する予測10項目」を発表しました。
IDCの調査によると、企業のインテリジェンスと業績向上との間には、有意な正の相関があることが分かったとしています。
企業のインテリジェンスに投資することで、一次的なメリット(より的確な意思決定、知識の高度化、効率性の向上)を達成し、それらを基に、財務実績、従業員の業績、顧客に関する業績、提案する製品やサービスの成果が改善される結果となったといいます。
IDCでは、Future of Intelligenceのトップ10の予測を以下のとおり示しています。
日本語が難しいのですが、いずれも興味深い予測です。
Prediction 1:2025年には、Fortune 500企業の10%で科学的な手法とシステマティックな実験が大規模に導入され、その結果として製品開発およびビジネスプランニングプロジェクトが50%増加し、競合他社を上回るペースになると予測されます。
Prediction 2:2023年には、Fortune 1000企業の70%が、共通の基準・価値観・目標に基づく企業間のインテリジェンス共有に関与し、エコシステムにおける共生関係を50%強化すると予測されます。
Prediction 3:2026年までにGlobal 2000企業の40%が、知識の保持・普及と情報の統合におけるインテリジェントオートメーションの利用を2倍に増やし、データから知見へのライフサイクルに存在するスキルのすきまを埋めると予測されます。
Prediction 4:2026年には、30%の企業が行動経済学およびAI(Artificial Intelligence)/ML(Machine Learning)主導型の知見をさまざまな形で利用し、従業員の行動を促すようになり、その結果として望ましい成果が60%増加すると予測されます。
Prediction 5:2024年には中堅~大企業の3分の2で、実力主義に基づく文化の欠如により、経営側に対する信頼が徐々に損なわれ、結果として従業員満足度が低下,離職率が高くなり、さらにはスキル不足が悪化すると予測されます。
Prediction 6:2023年には、企業のインテリジェンス構想の60%が、それぞれの企業の目的に合った固有の取り組みとなり、それによってデータから意思決定に至るまでの時間が30%短縮され、俊敏性と回復力の向上につながると予測されます。
Prediction 7:2024年には、Global 2000企業の30%がパンデミック後の自動化構想を活用し、中間管理職の役割をビジョナリー、キュレーター、コネクターのそれぞれに進化させ、総合的なインテリジェンスを促進すると予測されます。
Prediction 8:2025年には、Global 2000企業の40%が評判リスクを低くするため、アルゴリズムに基づく意思決定アプローチを再設計する必要に迫られ、より適切な人的管理を行い、説明責任を明確にするようになると予測されます。
Prediction 9:2026年にはコンピューティングの進歩により、Fortune 100企業で以前は克服できなかった問題の10%が、飛躍的に進歩した複雑なアナリティクスによって解決されるようになると予測されます。
Prediction 10:2025年には大手企業の4分の3が、局所化されたインテリジェンスと一元化されたインテリジェンスを結ぶインテリジェントな知識ネットワークおよび両者間の調和の不足により、盲点に直面することになると予測されます。