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新型コロナウイルス感染症とデジタル化の動き

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総務省は2021年7月28日、「AIネットワーク社会推進会議 AI経済検討会(第15回)データ専門分科会(第13回)合同会議」を開催し、 AI経済検討会 報告書2021(案) について、議論・検討を行っています。

この中から、新型コロナウイルス感染症とデジタル化についてとりあげたいと思います。

世界におけるAIへの投資の市場は、2020年に約679億米ドルとなり、2019年と比較して約40%増加。民間投資も旺盛であり、新型コロナ禍でもAIへの期待は拡大していると見られるとしています。

また、規模としては、民間投資が全体の6割強を占める中、堅調な伸びを示し、2020年はM&Aが倍増しています。

領域別では、「医療、創薬」や「教育、英語」、「ゲーム、スポーツ」が増加している一方、「コンピューティング技術」や「半導体、データセンター」などの情報通信に関連する領域では減少。技術面での開発・改良から、より実践的なAIの活用に期待が寄せられていることがうかがえるとしています。

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新型コロナウイルス感染症とデジタル化
出典:総務省 AIネットワーク社会推進会議 2021.7

企業向けアンケート調査において、新型コロナの影響(2019年度から2020年度への変化)に関する設問を設
定したところ、売上高については、全体で6割超の企業が減少する見込みと回答。「情報通信業」や「不動産業、物品賃貸業」を中心に50%以上増加することを見込む企業も存在しています。

また、多くの企業が売上高の減少を見込む中においても、デジタル化を進めていることがうかがえます。

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新型コロナウイルス感染症とデジタル化
出典:総務省 AIネットワーク社会推進会議 2021.7

新型コロナの感染拡大前後におけるIT部門・人材の変化もみてみましょう。

重視するIT部門の機能・能力を「新型コロナの感染拡大前」と「今後」で比較すると、「ITを用いたビジネスモデルの企画・推進」や「IT人材の採用・育成」が大きく増加するとともに、「データマネジメント」もほぼ倍増しています。

これまでの情報システムの導入・運用だけでなく、デジタルトランスフォーメーションやデータマネジメントの推進などで全社的な取組が必須となり、より他部署との連携が求められるようになると見られるとしています、

人材についても、「IT戦略担当」とともに「データマネジメント担当」、「データ分析担当」が大幅に増加しており、データに基づいた意思決定を重視する傾向が見られるとしています。背景にはデジタル化、オンライン化が進んだことによってデータの入手が容易になり、そのデータをビジネスに活用できる人材の必要性が増したことが考えられる点もあげています、

今後は、データを経営判断やビジネスに活用する動きが加速することが期待されるとしています。

新型コロナウイルス感染症とデジタル化
出典:総務省 AIネットワーク社会推進会議 2021.7

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