ハイパースケール事業者の設備投資、Amazon、Microsoft、Google、Facebookの上位4者が他社を圧倒
米調査会社のSynergy Research Groupは2021年6月2日、第 1 四半期のハイパースケール オペレーターの設備投資状況の調査について、公表しました。
Hyperscale Operator Capex Keeps on Setting New Records - Reaches $150 Billion in Last Four Quarters
本調査によると、第 1 四半期のハイパースケール事業者の設備投資は、昨年から 31% 増加し、380 億ドルに達し、過去 4 四半期の合計は 1,490 億ドルを超えましたが、過去 4 四半期の合計は 1,210 億ドルに達しています。
過去 4 四半期のハイパースケール支出の上位 4 社は、Amazon、Microsoft、Google、Facebook であり、その設備投資予算は他のハイパースケール事業者をはるかに上回っています。
このグループの次に大きな支出者は、Apple、Alibaba、Tencent です。 最大のハイパースケーラーの中で、Amazon と Microsoft の設備投資の特に強い伸びを示していましたが、Google の支出は少し落ち込み、Apple の設備投資は過去 2 四半期で少し回復しています。 Facebook、Alibaba、Tencent はいずれも支出を増やし続けています。 上位 7 社以外の主要なハイパースケール支出者には、IBM、NTT、Oracle、JD.com、Twitter、Baidu が含まれています。
出典:Synergy Research Group 2021.6
ハイパースケール事業者の設備投資の多くは、第 1 四半期末には 625 に増加した巨大なデータセンターの建設、拡張、装備に向けられています。データセンターの設備投資に占める割合は、四半期ごとに、またオペレーターごとに大きく異なりますが、平均して、データセンターの支出は、ハイパースケール事業者の設備投資全体の半分以上を占めています。
ハイパースケール データは、IaaS、PaaS、SaaS、検索、ソーシャル ネットワーキング、e コマースの最大のオペレーターを含む、世界の主要なクラウドおよびインターネットサービス企業 20 社の設備投資とデータ センターのフットプリントの分析にもとづいています。これら 20 社は、過去 4 四半期で合計 1 兆 7,000 億ドルを超える収益を上げ、過去 4 四半期から 24% 増加しています。
ハイパースケール事業者にとって、パンデミックは障壁ではなく、むしろ成長を牽引していることが明らかになっており、特に、データセンターへの投資が伸びを続けています。一方、通信事業者の設備投資はこの5年間横ばいが続いており、その差は顕著となっています。
引き続き、ハイパースケール事業者の設備投資は、2桁成長を続けると予測しており、今後も市場の成長が見込まれています。