新型コロナウイルスの感染拡大で、廃業を検討する企業と業種・業態の転換を検討する企業
政府は2020年11月13日、「第3回成長戦略会議」を開催しました。
この中から、新型コロナウイルスの感染拡大で、廃業を検討する企業と業種・業態の転換を検討する企業についてとりあげたいと思います。
感染拡大が長期化した場合に「廃業を検討する」と回答した企業は、大企業で1.1%、中小企業で8.6%。「廃業を検討する」と回答した企業のうち、44.2%は「1年以内」と回答しています。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
廃業を検討する企業の割合は、生活関連サービス(32%)、道路旅客運送(27%)、飲食店(25%)、宿泊(22%)といった業種で高くなっています。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
一方、感染拡大をきっかけに業種・業態の転換を検討する企業は、大企業で13%、中小企業で22%となっています。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
業種・業態の転換を検討する企業の割合は、飲食店(51%)、アパレル小売(48%)、生活関連サービス(43%)、娯楽(41%)、道路旅客運送(31%)といった業種で高くなっています。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
業種・業態の転換に必要な費用を1,000万円以上と回答する企業は、大企業で60%、中小企業で36%であり、かなりのコストを見込んでいます。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
今後の事業再構築の方向性としては、「新たな商品・サービスの開発」(35.8%)、「既存の商品・サービスの販売・提供方法の変更」(23.6%)が多くなっていますが、「他社事業の統合・連携、他社への事業売却等」(13.1%)は少なく、企業を超えた事業再編への意欲は大きくはありません。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11
業種・業態の転換事例は以下のとおりです。
出所:第3回成長戦略会議 2020.11